登録者数100万人に迫る大人気YouTube子供向けチャンネル「サンサンキッズTV」 キャラクターへの思いや制作過程を聞いてみた! キッズ・ファミリー By - GLUGLU編集部 更新:2021-12-27 Share Post LINE はてな 子供向け番組や知育番組は、YouTubeに多く存在します。その中でチャンネル登録者数が間もなく100万人に迫る大人気子供向け番組があることをご存じですか。 それはYouTubeチャンネル『サンサンキッズTV』。 出典:サンサンキッズTV ・ SUNSUN KIDS TV 動画はこちら 太陽をモチーフにした6歳の男の子・サンサンと、雲をモチーフにした6歳の男の子・くもりんを中心に、かわいらしく魅力的なキャラクターたちが、子供の好奇心をくすぐる体験を提供しています。 2017年4月1日に『サンサンキッズTV』としてスタートしてから、総再生回数は約17億回。月間再生数は3,000万~5,000万回。 子供だけでなくその親世代までとりこにする『サンサンキッズTV』について、チャンネルを運営する株式会社aquwaの代表・佐々木和哉さんと、番組制作担当の吉田健生さんにお話を伺いました。 ※『サンサンキッズTV』のキャラクターたち YouTubeを見ていく人達の『最初の接点』を作る 『サンサンキッズTV』は、サンサンとくもりん、その仲間たちと一緒に工作や寸劇などの遊びを紹介するキッズ・ファミリー向けの番組。 親子で実際に作ることができる工作、お絵かき、料理などの情報発信のほか、おもちゃ紹介やクッズ販売、知育おもちゃのサブスプリクションサービス『オモチャブ』など、展開は多岐に渡ります。 この『サンサンキッズTV』を手がけているのが、株式会社aquwaです。 ―aquwaではどのような事業を? 佐々木さん: 主にYouTubeの動画制作や運営を行っており、自社で制作から運用まで行っているチャンネル『サンサンキッズTV』を持っています。そこでは企業さまからの商品の紹介もしています。 こうした僕たちの経験をもとに、ほかの企業さまのYouTubeの動画制作や運営にも携わっています。主に出版社様が多く、『漫画の動画化』を行っていますね。 ―編集部のYouTubeチャンネルでアニメ化した漫画を配信している? 佐々木さん: アニメ化ではなく、静止画のままページをめくらずに漫画を見られるようにしています。編集部様から漫画のデータをいただいて、少し動かしたり声を入れたりします。 若年層だと、漫画を読んでいてもコマの吹き出しが誰のものか分からない子たちもいるので、声を入れるとわかりやすくなるのです。 実は集英社の少女漫画雑誌『りぼん』や、『エースこみっくチャンネル』にも携わっていますよ。 ―『サンサンキッズTV』は子供向けの番組だが、なぜ子供向けや知育番組を? 佐々木さん: これからの時代を考えた時に、デバイスとしてスマートフォンやタブレットがスタンダードに使われていくと思いました。 僕たちはテレビで育って、今もテレビを見ていますが、それと同じように、お子様たちや、これから未来を作っていく方々が見るメディアとして、『最初の入り口がYouTube』であることが多くなっています。 子供たちにとってYouTubeというプラットフォームがメディアとの最初の接点になっていくので、僕たちが最初に『YouTubeを見ていく人達の接点』を作っていけたらいいなと思い、子供向け番組を立ち上げました。 YouTubeにはたくさんの子供向け番組やおもちゃ紹介番組が存在しますが、その多くがおもちゃで遊ぶ様子や体験している様子を一般の方が配信しているものです。 『サンサンキッズTV』の場合は、構成、内容、撮影、ナレーション、BGMなどがかなり作り込まれているのを感じます。 ―なぜ現在のようなスタイルに? 佐々木さん: 当初は僕たちもキャラクター人形を手で持って動かしたものを撮影したり、声を吹き込まずに(スタッフが)直接喋ったりしていました。 試行錯誤していく中で、『キャラクターが案内していく』というスタイルにたどり着きました。今は台本を作って声優さんに声を吹き込んでいただいています。 また、僕たちも著作権フリーのBGMを使用させていただいていますが、自社で作った楽曲もあります。(意地悪なキャラクターの)ノイズが登場するBGMは自社で作りました! ―サンサンやくもりんのキャラクターは、佐々木さんが考えた? ※『サンサンキッズTV』の内容 佐々木さん: 僕だけではなく、アニメに詳しい社員やデザイナーと話し合いました。 ―太陽と雲をモチーフにしたのはなぜ?どのようにキャラクターや名称を思いついた? ※サンサン(左)、くもりん(右) 佐々木さん: 太陽は『親御さんにとってのお子さん、生活の中心』と考えました。サンサンが皆さんの考える『お子さん』として、サンサンというキャラクターにご自身のお子さんを投影していただきたいという思いから、太陽のキャラクターにしました。 また、くもりんはW主演なのでお天気つながりで雲に。サンサンもくもりんも『サンサンワールド』に住んでいます。 デザイナーさんによると、『サンサンワールド』は山や野原など自然がたくさんある世界なので、そのほかのキャラクターは動物となっています。子供たちが発音しやすい『アンアン』という母音も、チャンネル名を決めた理由です。 「ネタ探しは大変だけど、楽しい」 ―毎回かなり内容の濃い動画だが、どのようなに制作する? 吉田さん: まずネタを考えて、なんとなく『こういうことを伝えよう』『お絵かきや工作にしよう』『おもちゃを紹介しよう』と、題材を決めます。 その次に『こういう流れで展開して、こんな遊びをする』など構成を組み立てます。そして、構成に沿って台本を作り、キャラクターのセリフを文字で書き起こしする工程へ。 書き起こしたら声優さんにお願いして音声を収録し、同時並行で台本に沿って撮影を始めます。撮影の映像データと音声データがそろったら編集です。 また、YouTubeなのでサムネイル画像も作って、それから配信という流れになります。台本チェック、編集チェック、サムネイルチェックがその都度あり、修正やフィードバックもありますね。 ―動画を見ているとかなり細かい動きが多いが、それもスタッフさんが? 吉田さん: そういった作業を撮影しながらやるのは難しいですが、手先が器用だったり工作やお絵かきが得意なメンバーが多いので、慣れればサクサクやっちゃってます。 「大変だ、大変だ」といいながら…。 ―何人くらいのチームで制作を? 吉田さん: 動画1本につき3~4人です。 ネタ・構成を考える人、台本を書く&撮影する人、編集する人、サムネイルを作る人の4人ですね。もちろんイメージは全員で共有します。 ―1本の動画が完成するのにどれくらいの時間がかかる? 吉田さん: 早くて2日、通常3日です。 尺の長い動画や、工作やお絵かきのボリュームが大きいものは4日くらいかかることもありますね。 ―動画は月に何本配信している? 吉田さん: 撮影は月に20本から30本しています。配信も同じくらいの頻度ですね。 ほぼ毎日1本配信のペース。撮影も大変ですが、ネタを考えるのが大変です。 ネタが豊富な点も『サンサンキッズTV』の魅力。筆者の4歳の子供も『仕掛け絵』にハマっていました。クリアファイルと黒い画用紙、蛍光ペンで塗った白紙を使い、懐中電灯の光の絵で暗闇の中にある宝物を探すものです。 また、『仕掛け絵』だけでなく、工作、お料理など、親子で創作意欲をかきたてられるネタが豊富にあります。 ―ネタ探しはどのように? 出典:サンサンキッズTV ・ SUNSUN KIDS TV 動画はこちら 吉田さん: 制作メンバーが情報収集しています。本を読んだり、ネットで検索したり、SNSもくまなくチェックして、工作やお料理など『何かおもしろいものはないか』とあらゆるものを探していますね。 リサーチしたネタを定期的に会議でも提案しますし、会議ではない場でも思いつきで提案することもあります。 ―ひたすらネタ探しですね…。 吉田さん: そうですね。ただ、ネタ探しは大変ですが楽しく制作しています。 1つのネタを「もっと工夫したらおもしろくなるんじゃないか」と、社員がオリジナルで発展させるパターンもあります。 例えば先ほどの『仕掛け絵』の懐中電灯も、同じ仕掛けをUFOの光に見立てました。1つのネタでも見え方が変わったりするので、そういった工夫もしていますね。 ※ノイズ(左)、ツクモ(右) チャレンジしやすい難易度でおもしろい遊びを意識 ―こだわっている点や意識されている点は? 吉田さん: 工作やお料理はものによってはハサミやカッター、火を使います。お子様にとって危ないシーンもあるので、『大人の人と一緒にやってね』とアナウンスするようにしています。 『ハサミで紙を切る』という簡単な作業でも注意喚起し、危険性があったり、視聴者の方がまねしにくいネタは楽しそうでも避ける方向です。 『お子様がチャレンジしやすい難易度で、おもしろい遊び』を意識していますね。親御さんも一緒に遊んで楽しんでいただきたいという願いもあります。 ―これまでに視聴者から反響のあった動画は? 吉田さん: 『サンサンオムライス』ですね。サンサンのキャラクターをオムライスで作る動画なのですが、視聴者参加型企画として『サンサンのオムライスを作って写真を撮ってインスタに投稿してね』という企画を行いました。 当時はプレゼントが当たる企画で多くの投稿がありましたが、未だにオムライスが定期的に投稿されています。もうプレゼント企画はないのですが、今も見られているし作っていただいているのが印象深いですね。 出典:サンサンキッズTV ・ SUNSUN KIDS TV 動画はこちら ―吉田さんたち制作チームが一番思い入れのある動画は? 吉田さん: 一番は、2020年のクリスマスに出した映画です。すごく長い尺の動画を『映画』とうたって配信しました。 『ブラックサンタにプレゼントが盗まれたから、サンサンがサンタになって取り返す』という40分の大作です。 出典:サンサンキッズTV ・ SUNSUN KIDS TV 動画はこちら ―40分! 吉田さん: 普段の動画の5倍6倍のボリュームなんですけど、制作チーム全員が分担して関わりました。 制作期間も1か月半くらいかかりました。できあがってオフィスで観賞会もやって。 200万回再生を突破し、多くの視聴者の方々に楽しんでいただけた動画です。制作チーム全員、すごく達成感を味わうことができました。 視聴者参加型イベントや親のコミュニティ作りも! ※プリル(左)、ソーダおじさん(中)、B.B(右) ―今後『サンサンキッズTV』でやっていきたいことは? 吉田さん: 夢としては、サンサンとくもりんのおもちゃ開発や販売をしたいです。またコロナが落ち着いたらイベントも開催したいと思っています。 視聴者参加型の生放送をして、視聴者の方々に喜んでいただけるようなことにチャレンジしていきたいですね。 佐々木さん: 『サンサンキッズTV』を見ているお子さんをお持ちの親御さんとも、何かしらつながるサービスを展開していきたいと考えています。 親御さんのコミュニティを作りたいと思っています。 ―最後に、人気『CTuber(キャラクターYouTuber)』のサンサンとくもりんからもひと言! ※サンサン(左)、くもりん(右) サンサン: いつも僕たちを応援してくれて、本当にありがとう!みんなにもーっと楽しんでもらえるように、僕たちもがんばって動画をつくるね。 くもりん: これからも『サンサンキッズTV』をよろしくね! [文/コティマム・構成/grape編集部・写真提供/株式会社aquwa] チャンネル情報 サンサンキッズTV ・ SUNSUN KIDS TV チャンネル登録者数:168万人 再生回数: 26億632万718回 この記事をシェアする Share Post LINE
子供向け番組や知育番組は、YouTubeに多く存在します。その中でチャンネル登録者数が間もなく100万人に迫る大人気子供向け番組があることをご存じですか。
それはYouTubeチャンネル『サンサンキッズTV』。
出典:サンサンキッズTV ・ SUNSUN KIDS TV 動画はこちら
太陽をモチーフにした6歳の男の子・サンサンと、雲をモチーフにした6歳の男の子・くもりんを中心に、かわいらしく魅力的なキャラクターたちが、子供の好奇心をくすぐる体験を提供しています。
2017年4月1日に『サンサンキッズTV』としてスタートしてから、総再生回数は約17億回。月間再生数は3,000万~5,000万回。
子供だけでなくその親世代までとりこにする『サンサンキッズTV』について、チャンネルを運営する株式会社aquwaの代表・佐々木和哉さんと、番組制作担当の吉田健生さんにお話を伺いました。
※『サンサンキッズTV』のキャラクターたち
YouTubeを見ていく人達の『最初の接点』を作る
『サンサンキッズTV』は、サンサンとくもりん、その仲間たちと一緒に工作や寸劇などの遊びを紹介するキッズ・ファミリー向けの番組。
親子で実際に作ることができる工作、お絵かき、料理などの情報発信のほか、おもちゃ紹介やクッズ販売、知育おもちゃのサブスプリクションサービス『オモチャブ』など、展開は多岐に渡ります。
この『サンサンキッズTV』を手がけているのが、株式会社aquwaです。
―aquwaではどのような事業を?
佐々木さん:
主にYouTubeの動画制作や運営を行っており、自社で制作から運用まで行っているチャンネル『サンサンキッズTV』を持っています。そこでは企業さまからの商品の紹介もしています。
こうした僕たちの経験をもとに、ほかの企業さまのYouTubeの動画制作や運営にも携わっています。主に出版社様が多く、『漫画の動画化』を行っていますね。
―編集部のYouTubeチャンネルでアニメ化した漫画を配信している?
佐々木さん:
アニメ化ではなく、静止画のままページをめくらずに漫画を見られるようにしています。編集部様から漫画のデータをいただいて、少し動かしたり声を入れたりします。
若年層だと、漫画を読んでいてもコマの吹き出しが誰のものか分からない子たちもいるので、声を入れるとわかりやすくなるのです。
実は集英社の少女漫画雑誌『りぼん』や、『エースこみっくチャンネル』にも携わっていますよ。
―『サンサンキッズTV』は子供向けの番組だが、なぜ子供向けや知育番組を?
佐々木さん:
これからの時代を考えた時に、デバイスとしてスマートフォンやタブレットがスタンダードに使われていくと思いました。
僕たちはテレビで育って、今もテレビを見ていますが、それと同じように、お子様たちや、これから未来を作っていく方々が見るメディアとして、『最初の入り口がYouTube』であることが多くなっています。
子供たちにとってYouTubeというプラットフォームがメディアとの最初の接点になっていくので、僕たちが最初に『YouTubeを見ていく人達の接点』を作っていけたらいいなと思い、子供向け番組を立ち上げました。
YouTubeにはたくさんの子供向け番組やおもちゃ紹介番組が存在しますが、その多くがおもちゃで遊ぶ様子や体験している様子を一般の方が配信しているものです。
『サンサンキッズTV』の場合は、構成、内容、撮影、ナレーション、BGMなどがかなり作り込まれているのを感じます。
―なぜ現在のようなスタイルに?
佐々木さん:
当初は僕たちもキャラクター人形を手で持って動かしたものを撮影したり、声を吹き込まずに(スタッフが)直接喋ったりしていました。
試行錯誤していく中で、『キャラクターが案内していく』というスタイルにたどり着きました。今は台本を作って声優さんに声を吹き込んでいただいています。
また、僕たちも著作権フリーのBGMを使用させていただいていますが、自社で作った楽曲もあります。(意地悪なキャラクターの)ノイズが登場するBGMは自社で作りました!
―サンサンやくもりんのキャラクターは、佐々木さんが考えた?
※『サンサンキッズTV』の内容
佐々木さん:
僕だけではなく、アニメに詳しい社員やデザイナーと話し合いました。
―太陽と雲をモチーフにしたのはなぜ?どのようにキャラクターや名称を思いついた?
※サンサン(左)、くもりん(右)
佐々木さん:
太陽は『親御さんにとってのお子さん、生活の中心』と考えました。サンサンが皆さんの考える『お子さん』として、サンサンというキャラクターにご自身のお子さんを投影していただきたいという思いから、太陽のキャラクターにしました。
また、くもりんはW主演なのでお天気つながりで雲に。サンサンもくもりんも『サンサンワールド』に住んでいます。
デザイナーさんによると、『サンサンワールド』は山や野原など自然がたくさんある世界なので、そのほかのキャラクターは動物となっています。子供たちが発音しやすい『アンアン』という母音も、チャンネル名を決めた理由です。
「ネタ探しは大変だけど、楽しい」
―毎回かなり内容の濃い動画だが、どのようなに制作する?
吉田さん:
まずネタを考えて、なんとなく『こういうことを伝えよう』『お絵かきや工作にしよう』『おもちゃを紹介しよう』と、題材を決めます。
その次に『こういう流れで展開して、こんな遊びをする』など構成を組み立てます。そして、構成に沿って台本を作り、キャラクターのセリフを文字で書き起こしする工程へ。
書き起こしたら声優さんにお願いして音声を収録し、同時並行で台本に沿って撮影を始めます。撮影の映像データと音声データがそろったら編集です。
また、YouTubeなのでサムネイル画像も作って、それから配信という流れになります。台本チェック、編集チェック、サムネイルチェックがその都度あり、修正やフィードバックもありますね。
―動画を見ているとかなり細かい動きが多いが、それもスタッフさんが?
吉田さん:
そういった作業を撮影しながらやるのは難しいですが、手先が器用だったり工作やお絵かきが得意なメンバーが多いので、慣れればサクサクやっちゃってます。
「大変だ、大変だ」といいながら…。
―何人くらいのチームで制作を?
吉田さん:
動画1本につき3~4人です。
ネタ・構成を考える人、台本を書く&撮影する人、編集する人、サムネイルを作る人の4人ですね。もちろんイメージは全員で共有します。
―1本の動画が完成するのにどれくらいの時間がかかる?
吉田さん:
早くて2日、通常3日です。
尺の長い動画や、工作やお絵かきのボリュームが大きいものは4日くらいかかることもありますね。
―動画は月に何本配信している?
吉田さん:
撮影は月に20本から30本しています。配信も同じくらいの頻度ですね。
ほぼ毎日1本配信のペース。撮影も大変ですが、ネタを考えるのが大変です。
ネタが豊富な点も『サンサンキッズTV』の魅力。筆者の4歳の子供も『仕掛け絵』にハマっていました。クリアファイルと黒い画用紙、蛍光ペンで塗った白紙を使い、懐中電灯の光の絵で暗闇の中にある宝物を探すものです。
また、『仕掛け絵』だけでなく、工作、お料理など、親子で創作意欲をかきたてられるネタが豊富にあります。
―ネタ探しはどのように?
出典:サンサンキッズTV ・ SUNSUN KIDS TV 動画はこちら
吉田さん:
制作メンバーが情報収集しています。本を読んだり、ネットで検索したり、SNSもくまなくチェックして、工作やお料理など『何かおもしろいものはないか』とあらゆるものを探していますね。
リサーチしたネタを定期的に会議でも提案しますし、会議ではない場でも思いつきで提案することもあります。
―ひたすらネタ探しですね…。
吉田さん:
そうですね。ただ、ネタ探しは大変ですが楽しく制作しています。
1つのネタを「もっと工夫したらおもしろくなるんじゃないか」と、社員がオリジナルで発展させるパターンもあります。
例えば先ほどの『仕掛け絵』の懐中電灯も、同じ仕掛けをUFOの光に見立てました。1つのネタでも見え方が変わったりするので、そういった工夫もしていますね。
※ノイズ(左)、ツクモ(右)
チャレンジしやすい難易度でおもしろい遊びを意識
―こだわっている点や意識されている点は?
吉田さん:
工作やお料理はものによってはハサミやカッター、火を使います。お子様にとって危ないシーンもあるので、『大人の人と一緒にやってね』とアナウンスするようにしています。
『ハサミで紙を切る』という簡単な作業でも注意喚起し、危険性があったり、視聴者の方がまねしにくいネタは楽しそうでも避ける方向です。
『お子様がチャレンジしやすい難易度で、おもしろい遊び』を意識していますね。親御さんも一緒に遊んで楽しんでいただきたいという願いもあります。
―これまでに視聴者から反響のあった動画は?
吉田さん:
『サンサンオムライス』ですね。サンサンのキャラクターをオムライスで作る動画なのですが、視聴者参加型企画として『サンサンのオムライスを作って写真を撮ってインスタに投稿してね』という企画を行いました。
当時はプレゼントが当たる企画で多くの投稿がありましたが、未だにオムライスが定期的に投稿されています。もうプレゼント企画はないのですが、今も見られているし作っていただいているのが印象深いですね。
出典:サンサンキッズTV ・ SUNSUN KIDS TV 動画はこちら
―吉田さんたち制作チームが一番思い入れのある動画は?
吉田さん:
一番は、2020年のクリスマスに出した映画です。すごく長い尺の動画を『映画』とうたって配信しました。
『ブラックサンタにプレゼントが盗まれたから、サンサンがサンタになって取り返す』という40分の大作です。
出典:サンサンキッズTV ・ SUNSUN KIDS TV 動画はこちら
―40分!
吉田さん:
普段の動画の5倍6倍のボリュームなんですけど、制作チーム全員が分担して関わりました。
制作期間も1か月半くらいかかりました。できあがってオフィスで観賞会もやって。
200万回再生を突破し、多くの視聴者の方々に楽しんでいただけた動画です。制作チーム全員、すごく達成感を味わうことができました。
視聴者参加型イベントや親のコミュニティ作りも!
※プリル(左)、ソーダおじさん(中)、B.B(右)
―今後『サンサンキッズTV』でやっていきたいことは?
吉田さん:
夢としては、サンサンとくもりんのおもちゃ開発や販売をしたいです。またコロナが落ち着いたらイベントも開催したいと思っています。
視聴者参加型の生放送をして、視聴者の方々に喜んでいただけるようなことにチャレンジしていきたいですね。
佐々木さん:
『サンサンキッズTV』を見ているお子さんをお持ちの親御さんとも、何かしらつながるサービスを展開していきたいと考えています。
親御さんのコミュニティを作りたいと思っています。
―最後に、人気『CTuber(キャラクターYouTuber)』のサンサンとくもりんからもひと言!
※サンサン(左)、くもりん(右)
サンサン:
いつも僕たちを応援してくれて、本当にありがとう!みんなにもーっと楽しんでもらえるように、僕たちもがんばって動画をつくるね。
くもりん:
これからも『サンサンキッズTV』をよろしくね!
[文/コティマム・構成/grape編集部・写真提供/株式会社aquwa]