クロールをすると沈んでいく… そんな人に見てもらいたい現役指導員が教える泳ぎ方のコツ 水泳 By - GLUGLU編集部 更新:2023-08-24 Share Post LINE はてな 生涯スポーツとして、年齢を重ねても楽しめるスイミング。 健康のためにスイミングを習っている人もいれば、競技として本格的に練習している人もいるかもしれません。 現役指導員のクロール講座 プールで指導員として働きながら、YouTubeに動画を投稿している、せりかさん。泳ぎ方のコツを分かりやすく解説しています。 この記事では、せりかさんのYouTubeチャンネル『せりかswimming』からクロールを中心に紹介。 せりかさんに、クロールをする時に意識すべき基本のポイントを教えてもらいました。 せりかさん クロールを泳ぐ際のもっとも重要なポイントは『前体重』だと思っております。極論をいえば、キックや手のかきが、どんなに汚くても前体重の姿勢を作ることができるのであれば、ラクに泳ぐことはできます。 幼い頃から水泳をやっている人は、前体重は意識せずともできていることですが、ほとんどの方は習得がかなり難しいです。 せりかさん 前体重ができていないことにより息継ぎで水を飲んでしまい、ヒザだけが曲がる『ヒザ打ちキック』になってしまいます。 コツは、視線を真下に向ける、猫背にする、下に向かって泳ぐイメージをする、キックで下半身を浮かせるの4つです。 動画では、前体重を意識する具体的なポイントや練習方法を紹介しています。 出典:せりかswimming 動画はこちら まずは肩甲骨をしっかりと動かすようにしましょう。 肩甲骨を前に出すためには、クロールを泳ぐ時に左右に傾きながら泳ぐ『ローリング』をしっかりとやることがポイントです。 『ローリング』をすると肩甲骨が前に出るため、泳いでいる際の伸びの質がよくなるのだとか。 肩甲骨を動かすための練習方法として、チキンウィング、ローリングキック、フィンガーネイルの3つが紹介されました。 せりかさんは、このようにアドバイスしています。 せりかさん 具体的なコツは動画でたくさんご紹介していますが、最終的に頼りになるのはご自身の感覚です。 「これだ!」というのが必ずありますので、それを見つけられるまで長い目で前体重に向き合ってみてください。 泳ぐ時に大切なポイントとして、バタ足も挙げられます。バタ足がうまくいかないと前に進めません。 動画では、よくないバタ足の例を交えて、コツを紹介しているのでとても分かりやすいですよ。 出典:せりかswimming 動画はこちら 水中の映像と一緒に解説してくれるので、どのような動きをすればいいのか理解しやすいですね。 足の付け根からキックができていれば、ヒザが少し曲がってもいいといいます。足の甲で水を感じることも大切なポイントなのだとか。 そのためには、水中でボールを蹴るようにして歩く練習をするといいそうです。 足の付け根から動かす感覚が分からない人は、内股にするといいかもしれません。 分かりやすい解説が人気の、せりかさん。生の現場とYouTubeでの指導に違いはあるのでしょうか。 せりかさん 生の現場だと、目の前の方が悩んでいることや希望している泳ぎ方に近付けるようにアドバイスをしております。反対にYouTubeでは、目の前にお客様はいないため、自分の中で誰かを思い浮かべて動画を作っております。 どちらにも難しさと楽しさはありますが、「現場に立てているからこそ動画を作れるのだな」と感じます。 せりかさん 生の現場のほうが、リアルにその方の成長を感じることができますが、YouTubeでもコメントなどで日々の成長を教えてくださる方もいらっしゃるので、生の現場でもYouTubeでも誰かのためになれているという実感は得られます。 『教える』という観点からすると、違いはあまりないのではと思っております。 「子供に見せる動画で一番分かりやすかった」「動画を見てうまく泳げるようになった」という声が寄せられたのは、クロールの息継ぎのコツを紹介した動画。 水の中で泳ぐと体力も消耗して、苦しくなるでしょう。息継ぎはどのようにしたら苦しくなく、沈むことがないのでしょうか。 出典:せりかswimming 動画はこちら せりかさんの動画が分かりやすいのは、泳ぎのフォームがキレイというのも理由にあるでしょう。 実は、フォームの美しさがYouTubeを始めるきっかけになったそうです。 せりかさん もともとお客様に「あなたの泳ぎはキレイだから映像に残しておいたほうがいい」とおっしゃっていただいたのがきっかけです。私は泳ぎが速い選手ではなかったため、自分の泳ぎは参考にならないと思っていました。 しかし、水泳を趣味として楽しんでいる方々はどちらかというと健康のために、ラクに長く泳げるようになりたい方が多かったため、それなら私の泳ぎは参考になるのではないかと思ってYouTubeを始めました。 せりかさん YouTubeを始める以前にも動画編集や台本作りなどの経験があったため、自分にはYouTube活動はすごく合っているのだなと感じております。 現場でのお仕事ですと、どうしても長時間プールに入っていることが多く体調もよく崩しておりましたが、YouTubeを始めたことにより現場での仕事を軽減させることができたため、身体への負担もなく活動できていると感じております。 YouTubeがあることで、視聴者は分かりやすい解説を聞くことができ、せりかさんは身体の負担を減らすことができるというWin-Winの関係になっていました。 スイミングをする時は、せりかさんの動画を相棒に細かいポイントを意識して泳ぎたいですね。 [文・構成/GLUGLU編集部] チャンネル情報 せりかswimming チャンネル登録者数:5万400人 再生回数: 1436万6548回 この記事をシェアする Share Post LINE
生涯スポーツとして、年齢を重ねても楽しめるスイミング。
健康のためにスイミングを習っている人もいれば、競技として本格的に練習している人もいるかもしれません。
現役指導員のクロール講座
プールで指導員として働きながら、YouTubeに動画を投稿している、せりかさん。泳ぎ方のコツを分かりやすく解説しています。
この記事では、せりかさんのYouTubeチャンネル『せりかswimming』からクロールを中心に紹介。
せりかさんに、クロールをする時に意識すべき基本のポイントを教えてもらいました。
クロールを泳ぐ際のもっとも重要なポイントは『前体重』だと思っております。極論をいえば、キックや手のかきが、どんなに汚くても前体重の姿勢を作ることができるのであれば、ラクに泳ぐことはできます。
幼い頃から水泳をやっている人は、前体重は意識せずともできていることですが、ほとんどの方は習得がかなり難しいです。
前体重ができていないことにより息継ぎで水を飲んでしまい、ヒザだけが曲がる『ヒザ打ちキック』になってしまいます。
コツは、視線を真下に向ける、猫背にする、下に向かって泳ぐイメージをする、キックで下半身を浮かせるの4つです。
動画では、前体重を意識する具体的なポイントや練習方法を紹介しています。
出典:せりかswimming 動画はこちら
まずは肩甲骨をしっかりと動かすようにしましょう。
肩甲骨を前に出すためには、クロールを泳ぐ時に左右に傾きながら泳ぐ『ローリング』をしっかりとやることがポイントです。
『ローリング』をすると肩甲骨が前に出るため、泳いでいる際の伸びの質がよくなるのだとか。
肩甲骨を動かすための練習方法として、チキンウィング、ローリングキック、フィンガーネイルの3つが紹介されました。
せりかさんは、このようにアドバイスしています。
具体的なコツは動画でたくさんご紹介していますが、最終的に頼りになるのはご自身の感覚です。
「これだ!」というのが必ずありますので、それを見つけられるまで長い目で前体重に向き合ってみてください。
泳ぐ時に大切なポイントとして、バタ足も挙げられます。バタ足がうまくいかないと前に進めません。
動画では、よくないバタ足の例を交えて、コツを紹介しているのでとても分かりやすいですよ。
出典:せりかswimming 動画はこちら
水中の映像と一緒に解説してくれるので、どのような動きをすればいいのか理解しやすいですね。
足の付け根からキックができていれば、ヒザが少し曲がってもいいといいます。足の甲で水を感じることも大切なポイントなのだとか。
そのためには、水中でボールを蹴るようにして歩く練習をするといいそうです。
足の付け根から動かす感覚が分からない人は、内股にするといいかもしれません。
分かりやすい解説が人気の、せりかさん。生の現場とYouTubeでの指導に違いはあるのでしょうか。
生の現場だと、目の前の方が悩んでいることや希望している泳ぎ方に近付けるようにアドバイスをしております。反対にYouTubeでは、目の前にお客様はいないため、自分の中で誰かを思い浮かべて動画を作っております。
どちらにも難しさと楽しさはありますが、「現場に立てているからこそ動画を作れるのだな」と感じます。
生の現場のほうが、リアルにその方の成長を感じることができますが、YouTubeでもコメントなどで日々の成長を教えてくださる方もいらっしゃるので、生の現場でもYouTubeでも誰かのためになれているという実感は得られます。
『教える』という観点からすると、違いはあまりないのではと思っております。
「子供に見せる動画で一番分かりやすかった」「動画を見てうまく泳げるようになった」という声が寄せられたのは、クロールの息継ぎのコツを紹介した動画。
水の中で泳ぐと体力も消耗して、苦しくなるでしょう。息継ぎはどのようにしたら苦しくなく、沈むことがないのでしょうか。
出典:せりかswimming 動画はこちら
せりかさんの動画が分かりやすいのは、泳ぎのフォームがキレイというのも理由にあるでしょう。
実は、フォームの美しさがYouTubeを始めるきっかけになったそうです。
もともとお客様に「あなたの泳ぎはキレイだから映像に残しておいたほうがいい」とおっしゃっていただいたのがきっかけです。私は泳ぎが速い選手ではなかったため、自分の泳ぎは参考にならないと思っていました。
しかし、水泳を趣味として楽しんでいる方々はどちらかというと健康のために、ラクに長く泳げるようになりたい方が多かったため、それなら私の泳ぎは参考になるのではないかと思ってYouTubeを始めました。
YouTubeを始める以前にも動画編集や台本作りなどの経験があったため、自分にはYouTube活動はすごく合っているのだなと感じております。
現場でのお仕事ですと、どうしても長時間プールに入っていることが多く体調もよく崩しておりましたが、YouTubeを始めたことにより現場での仕事を軽減させることができたため、身体への負担もなく活動できていると感じております。
YouTubeがあることで、視聴者は分かりやすい解説を聞くことができ、せりかさんは身体の負担を減らすことができるというWin-Winの関係になっていました。
スイミングをする時は、せりかさんの動画を相棒に細かいポイントを意識して泳ぎたいですね。
[文・構成/GLUGLU編集部]