住職が教える神棚にまつわるNG行為 神棚がない家は?神棚の方角は?

学習 By - GLUGLU編集部 更新:

YouTubeチャンネル『かんちゃん住職〔Kankyo Tanikawa〕』の写真

新年や厄除けの時に、御札を授与することがあるでしょう。

厄除けや祈祷をすると、帰りに御札やお守りなどをまとめて授与することがあり、これまで神棚を祀っていなかった家庭は、「神棚のことを考えていなかった」と焦る人もいるかもしれません。

御札は、家のどこにお祀りするのがいいのでしょうか。

YouTubeチャンネル『かんちゃん住職〔Kankyo Tanikawa〕』では、住職の谷川寛敬さんが神棚について解説。

罰当たりな祀り方や、神棚がない家はどのようにすればいいかを紹介していますよ。

神棚に御札を祀る時の罰当たりなNG行動とは

動画の前半では、神棚の存在意義について説明されています。

家に飾る神棚は、『小さな神社』のようなものです。神様と考えて祀るといいでしょう。

お祀りするところが水回りなのはNGです。キッチンやトイレなどといった水回りは、特に汚れがたまりやすいところで、神様は汚れを嫌うといいます。

谷川さんは、「キッチンは油汚れや熱気などで、榊(さかき)が枯れやすくなるため避けるほうがいい」と話していました。

しかし、火の神様である荒神様にとっては、火を扱うキッチンに祀るのは最適な場所。どういう神様を祀るのかを考えるといいそうです。

また、寝室にお祀りするのもNG。神棚に向けて足を向けて寝ていることになるかもしれないからだといいます。

寝室や個人の部屋は閉鎖的な空間になるため、気軽にお参りができないのはタブーとのこと。神棚は家族みんなが集まる部屋に祀るのが吉だそうです。

そのほか、神棚の上に人が通るようなところなどといったNG場所も紹介。

お仏壇と向かい合わせになる『対立祀り』や、お仏壇の上に神棚を祀る縦並び『上下配置』は絶対にやってはいけないといいます。

御札をお祀りする方向は?神棚がない時は?

谷川さんは、「お祀りする方角にタブーはない」と話していました。

ですが、神棚を北向きや西向きに置かないようにするといいそうです。

谷川さんが個人的におすすめするのは、太陽が昇る東向きか、日差しがもっとも差し込む南向き。神社の御本殿も東向きか南向きになっているといいます。

家族が集まりやすくて落ち着く場所を優先し、方角も意識できるといいですね。

また、物理的に神棚が設置できない家もあるでしょう。

その場合は、壁や柱の高いところに貼り付けていつでも手を合わせられるようにするのがベスト。

部屋で一番大きなタンスなど、家具の上に白い布やハンカチを敷いて御札を壁に立てかけて祀ると、簡易的な神棚になるといいます。

造花の榊は?神棚を処分したい時は?

谷川さんは、「榊は本物でないとダメ?」という質問に「本物に越したことはない」とコメント。

続けて「造花でも問題ないですが、2~3年そのままというのも考えもの」と話していました。年に一度は交換するようにしたいですね。

神棚のイメージ写真

※写真はイメージ

また、神棚を処分する時もあるでしょう。その際は、神棚の魂抜きを神主か住職にお願いして、供養してからお焚き上げをするといいのだとか。

感謝もせず、可燃ごみなどと一緒に出すのは絶対にNG。

動画では、神棚や御札について詳しく解説されているので、初めてで心配な人はもちろん、新年に新たな御札を授与した人も改めてNG行動をしていないか確認してみてくださいね。


[文・構成/GLUGLU編集部]

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かんちゃん住職〔Kankyo Tanikawa〕

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