この特徴があればかなり古いかも? 今とは作りが異なる、貴重なヴィンテージスウェットとは

美容・ファッション By - GLUGLU編集部 更新:

秋冬のファッションアイテムとして、活躍するスウェット。ゆったりした着心地で、普段着だけでなく、ルームウェアやパジャマとして着用する人も多いでしょう。

スウェットは歴史も長く、ヴィンテージアイテムとして、古着店でも販売されています。中には1着で数万円の値段がつくなど、高値で売買されることも。

新品で売られている一般的なものと、ヴィンテージ品とでは、何が違うのか疑問に思う人もいるのではないでしょうか。

古着に関する知識や自店の入荷商品などを、動画で配信している、YouTubeチャンネル『古着屋 ピープルゲットレディ』。

古着店のオーナーであるタジリさんが、ヴィンテージスウェットの特徴を、分かりやすく紹介しています。

『スウェット』にも種類がある?古着店のオーナーが解説

もともとはファッションのためではなく、運動着として開発されたスウェット。1920年代頃に、ウール素材で作られていた運動着を、コットン素材に変えて製作されたことが始まりだといいます。

時代が進むとともに、スウェットの形やデザインも変化していきました。タジリさんは、古着におけるスウェットを、大きく3種類に分け、自身のイラストを添えて解説しています。

『ヴィンテージタイプ』

1930~1970年代頃にかけて作られたタイプ。現行のものとは異なる特徴として、リブの長さ前後のガゼット袖の付け方があげられます。

ガゼットとは、首元についているV字状のパーツのこと。諸説はありますが、伸縮性のあるリブ生地のガゼットを付けることで、首元が伸び、着脱をしやすくしたとのだとか。

このガゼットが前だけでなく、後ろにも付いているのが、古いスウェットの特徴だといいます。

また、袖や裾についているリブが極端に長いものも、ヴィンテージスウェットの可能性が高いそうです。ほかのポイントとして、3種類の袖の付け方を、イラストとともに解説しています。

『リバースウィーブタイプ』

1930年代頃に、アメリカのスポーツウェアメーカーである『チャンピオン社』が開発した、『リバースウィーブ®』という製法で作られたスウェット。

洗濯などによる服の縮みを抑えるため、縦に使う生地を横に使用し、サイドに伸縮性のあるリブをつけたものを指します。

特に、1970~1990年代頃に作られた『リバースウィーブタイプ』は、首元にあるブランドタグで、およその製造年数が判別しやすいそうです。

『現行レギュラースタンダードタイプ』

多くの人に馴染みがある、一般的なスウェット。昔の物とは異なり、ほどよくゆったりとしたシルエットで、着心地のよさが特徴的です。

素材もコットンだけでなく、アクリルやポリエステルなどの化学繊維も使われています。

ヴィンテージスウェットのほとんどがアメリカ製ですが、このタイプはメキシコや中国、バングラデシュなど、原産国もさまざまなのだとか。

ほかにも、前面に描かれたプリントの違いや、カレッジ・ミリタリーなどといった、デザインの種類も解説していました。

動画の後半では、おすすめのスウェットブランドを紹介しているので、気になった人は見てみてくださいね。

昔と今とでは、製法やデザイン、用途など、さまざまな違いがあるスウェット。

動画で紹介されたポイントに注目して、貴重なヴィンテージスウェットを探しに行ってみてはいかがでしょうか。


[文・構成/GLUGLU編集部]

チャンネル情報

古着屋 ピープルゲットレディ

古着屋 ピープルゲットレディ

  • チャンネル登録者数:8930人
  • 再生回数: 129万8154回

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