YouTubeの広告収益が減少する中、ヒカキンはなぜ収益が上がった? プロの見解は…

ビジネス By - GLUGLU編集部 更新:

動画クリエイターの中で、「YouTubeの広告収益が減っている」という声が一部上がっている昨今。「YouTubeは稼げる」と人気を集めただけに、YouTuberの収入に注目が集まっています。

YouTubeの動画広告市場は、これからますます成長すると考えられている中、収益化で成功するためにはクリエイターはどのようなことを意識すればいいのでしょうか。

国内最大級のYouTubeデータ分析ツール『kamui tracker(カムイトラッカー)』を開発し、YouTubeへの活用に役立てている株式会社エビリー。

収集したデータを活かし、企業のYouTubeチャンネル運用を代わりに行ったり、企業とクリエイターをつないだりするサービスを提供しており、『YouTubeのプロ』といえる人たちが集まっている企業です。

GLUGLUは、株式会社エビリーでYouTubeコンサルタントとして働いている、尾形龍哉さんに話を聞きました。

YouTuberの収入は、本当に減ったのか

YouTubeを運営するGoogleが提示している、収益化の一部条件がこちら。

1. チャンネル登録者数が 1,000 人以上、かつ有効な公開動画の総再生時間が直近の 12 か月間で 4,000 時間以上である。または

2. チャンネル登録者数が 1,000 人以上、かつ有効な公開ショート動画の視聴回数が直近の 90 日間で 1,000 万回以上である。

YouTube ヘルプ ーより引用

この条件を満たした上で、動画をYouTubeに投稿すれば、広告収益を得られる可能性が高まります。

しかし、人気YouTuberから「収入が減った」という声も上がり、不安を感じている人もいるでしょう。

昨今のYouTuberの広告収益について、尾形さんはこのように考えています。

尾形さん

実際に収入が減っているYouTuberはかなりいると考えられます。その背景は、参入者の増加が1番大きいと思っています。

尾形さん

以前、お笑いコンビ『キングコング』の梶原雄太さんや、『オリエンタルラジオ』の中田敦彦さんがYouTubeに参入した際に、「YouTubeで儲かっている」という噂が芸能界に広がったといわれています。

近年では、芸能人が続々と参入し、Z世代から人気の高いコムドットさんのような新たな人気YouTuberも出現したので、元々YouTubeで頑張ってきた人たちの収益の分配が減っています。

なぜHIKAKINは、広告収益が上がるのか

「収入が減っている」という声を受けて、人気YouTuberのHIKAKINさんは、自身の広告収益を確認。すると、2020年と2022年を比べると広告収益が上がっていたといいます。

なぜ、HIKAKINさんは収入が上がり、ほかの人気YouTuberは下がってしまったのでしょうか。

尾形さん

HIKAKINさんは、時代に合わせて、コンテンツの設計を細かく変えています。

Z世代のYouTuberが出てきたら、コラボレーションをやってみたり、YouTubeショート(以下、ショート動画)が流行ってる時には、ショート動画をいくつも投稿したりするほか、テレビ番組のような企画動画も投稿しています。

尾形さん

ほかにも、動画が長尺化しているなど、時代の変革に合わせてコンテンツを上げている人は、今もなお高い収益を保っていると思っています。

尾形さんは、「新世代のYouTuberや、芸能人の参入への対応に遅れをとってしまった人や、コンテンツのクオリティを変えられない人は広告収益が減りやすい環境にあるのかもしれない」と推測。

尾形さん

YouTubeを視聴するユーザー数は急激に増えません。限られた時間の中で新しい世代の人たちや芸能人のチャンネルを見る割合が増えて、既存のYouTuberのチャンネルを見る割合が減っているという構造ですね。

芸能人の参入が増えたのは2018年の中盤~2020年の中盤。新型コロナウイルス感染症の流行による、『おうち時間』が増えたことも大きく影響したでしょう。

常に変わり続けるYouTube界では、小さな変化にもついていける人が、収益化で成功しているといえるのかもしれません。

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