YouTubeの広告収益が減少する中、ヒカキンはなぜ収益が上がった? プロの見解は… ビジネス By - GLUGLU編集部 更新:2023-04-06 Share Post LINE はてな YouTubeで収益化して儲けたいなら… 「せっかくYouTubeを始めるなら、収益化してがっつり儲けたい」と思う人もいるでしょう。 しかし、尾形さんによると実際に稼げるジャンルと、収益化の条件が達成しやすいジャンルは異なるといいます。 まずは、稼げるYouTubeの動画ジャンルを聞いてみました。 収益化して儲かりやすい動画ジャンルは、教育・政治経済 尾形さん 一般的に、教育ジャンルや政治経済といったジャンルは収入を得やすい傾向があります。YouTubeの広告収益は見ている人の属性によって結構変わってくるからです。 例えば、子供や学生が見ている動画に広告をあてても、認知にはつながりますが、直接的な購入にはつながりにくいですよね。 尾形さん 一方で、学習意欲の高いビジネスマンや、高所得者に広告をあてたら、購入につながる可能性が上がるので、そういった『自発的に積極的に学びたい視聴者を抱えているチャンネルは収益の単価が上がりやすい傾向にある』というわけです。 その結果、教育ジャンルや中高年の視聴が多い政治経済ジャンルは、視聴者のサービス購入単価が高くなる傾向があり、高い単価で稼げる可能性があるといえるようです。 収益化の条件が達成しやすいジャンルは、エンタメ系 「では、このジャンルでどんどん収益化を進めればいい!」と思った人はいませんか。 YouTubeは、そんなに簡単な世界ではありません。政治経済などの教育系のジャンルは、視聴する人を絞ることとなり、視聴者を集めるのが難しい側面があるというネックとなる部分もあります。 前述したように、ショート動画ではなく、通常動画で収益化するにはチャンネル登録者数が1千人以上、かつ4千時間以上の再生が必要です。 そのためには、多くの視聴者に再生される動画でなければならないということになります。 尾形さん 教育系や政治経済は4千時間の再生を達成しづらい部分があります。 ハウツー系や、グルメ系、美容系、エンタメ系のチャンネルは視聴者のボリュームが多いので、単純に収益化を狙いたいなら見る人の割合が多いジャンルのほうがいいでしょう。 再生回数を狙えて収益化の条件が達成しやすいジャンルは、視聴者が多いエンタメ系。視聴者の購入単価が高くなる傾向があり、稼ぎやすいジャンルは教育や政治経済系のようです。 教育系と、エンタメ系を掛け合わせている『Kevin’s English Room』のようなチャンネルもあります。勉強だけでなく、エンタメ系の企画で認知を広げるというのも1つの方法かもしれません。 ショート動画で収益化するには 2023年2月1日から、1分以内の縦型動画を投稿するYouTubeショートで収益化が可能となりました。 ショート動画で収益化したい場合いくつか条件があり、下記の条件が含まれます。 チャンネル登録者数が 1,000 人以上、かつ有効な公開ショート動画の視聴回数が直近の 90 日間で 1,000 万回以上である。 YouTube ヘルプ ーより引用 ショート動画で視聴回数1千万回を達成するには、日本国内の視聴者をターゲットにするのでは難しいかと思われますが、尾形さんによると、海外を意識しなくても可能だといいます。 尾形さん 極端なことをいえば、登録者数が1千人でも、ショート動画の再生回数が90日以内に1千万回超えていれば収益化できます。 ショート動画の効果的な運用方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。 YouTubeコンサルタントが語る、急上昇中のクリエイターの共通点とは 広告収益だけじゃない稼ぎ方 YouTubeには、企業とのタイアップや『YouTubeチャンネルメンバーシップ』(以下、メンバーシップ)という方法で収入を得る方法もあります。 企業が一緒に仕事をしたいと思うクリエイターにはどんな特徴があるのでしょうか。また、メンバーシップは導入すべきなのか、尾形さんに聞きました。 タイアップを取りやすいクリエイターの特徴は? 企業から、商品の紹介を依頼されたり、施設を訪れて感想を動画で伝えたりするタイアップ案件。 タイアップは、企業の商品の顔にもなるので依頼をするクリエイター選びは慎重になるでしょう。 企業とクリエイターをつなぐサービスも行っているエビリーから見て、タイアップを取りやすいクリエイターの特徴を教えてもらいました。 尾形さん 炎上リスクや、そのクリエイターを起用した場合の会社のリスクを、多くの企業さんが気にしています。 最近は稀ではありますが、ネガティブな意味でYouTuberが世間を騒がせることもあるので健全な運用ができていて、かつちゃんと視聴回数を取れるYouTuberを企業は求めています。 メンバーシップは、絶対に活用したほうがいい 限定特典を入手したり、ファンとクリエイターが交流したりすることができる、YouTubeのチャンネルメンバーシップ。 メンバーシップを取り入れているYouTuberも多く、それぞれクリエイターによって異なるものを用意しています。 尾形さんによると、このメンバーシップは、収益化の底上げにはなるのだとか。 尾形さん メンバーシップに入る人は、そのチャンネルのことが好きである程度お金に余裕のある可能性が高いんですよね。 ライブ配信でスーパーチャット(投げ銭)を投げてくれる人は全体の割合でいうと5~10%。その人たちが、クリエイターの収入源になっていることもあります。 メンバーシップは、そういったコアな視聴者を囲い込むことができる可能性が高いといいます。 「メンバーシップは、絶対に活用したほうがいい」という尾形さん。 そんな、尾形さんにメンバーシップをうまく使っている人の例を聞いてみると…。 尾形さん オンラインサロンとかにつなげているクリエイターは結構います。 尾形さん 価格帯を3つほど分けて、全3時間ある動画をベーシックな価格帯では最初の1時間だけ、中級の価格帯では2時間、最上級の価格帯では全編を見られるなど、視聴できる範囲を価格別に決めているメンバーシップの使い方は面白いと思いました。 YouTuberの中には、「自分は趣味で投稿しているから、収入が減ってもいい」と考える人もいるかもしれません。 一方で、「収益化するために自分の時間を削って、投稿している」という考えもあるでしょう。 クリエイターがYouTubeを続ける理由は、人それぞれ。収入を得られることが、視聴回数やチャンネル登録者数に並ぶ『やりがい』となっている人もいるはずです。 これからYouTubeを始めたい人、「広告収益が下がった」と不安を抱える人は、尾形さんの話が参考になったのではないでしょうか。 GLUGLUでは、尾形さんにYouTube動画が再生されやすいチャンネルの共通点や、ショート動画の活用法も聞いています。自分のチャンネルを成長させたい人は要チェックです! YouTubeコンサルタントが語る、急上昇中のクリエイターの共通点とは [文・構成/GLUGLU編集部] 1 2 関連ワード for YouTube クリエイターYouTubeハウツーインタビュー この記事をシェアする Share Post LINE
YouTubeで収益化して儲けたいなら…
「せっかくYouTubeを始めるなら、収益化してがっつり儲けたい」と思う人もいるでしょう。
しかし、尾形さんによると実際に稼げるジャンルと、収益化の条件が達成しやすいジャンルは異なるといいます。
まずは、稼げるYouTubeの動画ジャンルを聞いてみました。
収益化して儲かりやすい動画ジャンルは、教育・政治経済
一般的に、教育ジャンルや政治経済といったジャンルは収入を得やすい傾向があります。YouTubeの広告収益は見ている人の属性によって結構変わってくるからです。
例えば、子供や学生が見ている動画に広告をあてても、認知にはつながりますが、直接的な購入にはつながりにくいですよね。
一方で、学習意欲の高いビジネスマンや、高所得者に広告をあてたら、購入につながる可能性が上がるので、そういった『自発的に積極的に学びたい視聴者を抱えているチャンネルは収益の単価が上がりやすい傾向にある』というわけです。
その結果、教育ジャンルや中高年の視聴が多い政治経済ジャンルは、視聴者のサービス購入単価が高くなる傾向があり、高い単価で稼げる可能性があるといえるようです。
収益化の条件が達成しやすいジャンルは、エンタメ系
「では、このジャンルでどんどん収益化を進めればいい!」と思った人はいませんか。
YouTubeは、そんなに簡単な世界ではありません。政治経済などの教育系のジャンルは、視聴する人を絞ることとなり、視聴者を集めるのが難しい側面があるというネックとなる部分もあります。
前述したように、ショート動画ではなく、通常動画で収益化するにはチャンネル登録者数が1千人以上、かつ4千時間以上の再生が必要です。
そのためには、多くの視聴者に再生される動画でなければならないということになります。
教育系や政治経済は4千時間の再生を達成しづらい部分があります。
ハウツー系や、グルメ系、美容系、エンタメ系のチャンネルは視聴者のボリュームが多いので、単純に収益化を狙いたいなら見る人の割合が多いジャンルのほうがいいでしょう。
再生回数を狙えて収益化の条件が達成しやすいジャンルは、視聴者が多いエンタメ系。視聴者の購入単価が高くなる傾向があり、稼ぎやすいジャンルは教育や政治経済系のようです。
教育系と、エンタメ系を掛け合わせている『Kevin’s English Room』のようなチャンネルもあります。勉強だけでなく、エンタメ系の企画で認知を広げるというのも1つの方法かもしれません。
ショート動画で収益化するには
2023年2月1日から、1分以内の縦型動画を投稿するYouTubeショートで収益化が可能となりました。
ショート動画で収益化したい場合いくつか条件があり、下記の条件が含まれます。
ショート動画で視聴回数1千万回を達成するには、日本国内の視聴者をターゲットにするのでは難しいかと思われますが、尾形さんによると、海外を意識しなくても可能だといいます。
極端なことをいえば、登録者数が1千人でも、ショート動画の再生回数が90日以内に1千万回超えていれば収益化できます。
ショート動画の効果的な運用方法は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
YouTubeコンサルタントが語る、急上昇中のクリエイターの共通点とは
広告収益だけじゃない稼ぎ方
YouTubeには、企業とのタイアップや『YouTubeチャンネルメンバーシップ』(以下、メンバーシップ)という方法で収入を得る方法もあります。
企業が一緒に仕事をしたいと思うクリエイターにはどんな特徴があるのでしょうか。また、メンバーシップは導入すべきなのか、尾形さんに聞きました。
タイアップを取りやすいクリエイターの特徴は?
企業から、商品の紹介を依頼されたり、施設を訪れて感想を動画で伝えたりするタイアップ案件。
タイアップは、企業の商品の顔にもなるので依頼をするクリエイター選びは慎重になるでしょう。
企業とクリエイターをつなぐサービスも行っているエビリーから見て、タイアップを取りやすいクリエイターの特徴を教えてもらいました。
炎上リスクや、そのクリエイターを起用した場合の会社のリスクを、多くの企業さんが気にしています。
最近は稀ではありますが、ネガティブな意味でYouTuberが世間を騒がせることもあるので健全な運用ができていて、かつちゃんと視聴回数を取れるYouTuberを企業は求めています。
メンバーシップは、絶対に活用したほうがいい
限定特典を入手したり、ファンとクリエイターが交流したりすることができる、YouTubeのチャンネルメンバーシップ。
メンバーシップを取り入れているYouTuberも多く、それぞれクリエイターによって異なるものを用意しています。
尾形さんによると、このメンバーシップは、収益化の底上げにはなるのだとか。
メンバーシップに入る人は、そのチャンネルのことが好きである程度お金に余裕のある可能性が高いんですよね。
ライブ配信でスーパーチャット(投げ銭)を投げてくれる人は全体の割合でいうと5~10%。その人たちが、クリエイターの収入源になっていることもあります。
メンバーシップは、そういったコアな視聴者を囲い込むことができる可能性が高いといいます。
「メンバーシップは、絶対に活用したほうがいい」という尾形さん。
そんな、尾形さんにメンバーシップをうまく使っている人の例を聞いてみると…。
オンラインサロンとかにつなげているクリエイターは結構います。
価格帯を3つほど分けて、全3時間ある動画をベーシックな価格帯では最初の1時間だけ、中級の価格帯では2時間、最上級の価格帯では全編を見られるなど、視聴できる範囲を価格別に決めているメンバーシップの使い方は面白いと思いました。
YouTuberの中には、「自分は趣味で投稿しているから、収入が減ってもいい」と考える人もいるかもしれません。
一方で、「収益化するために自分の時間を削って、投稿している」という考えもあるでしょう。
クリエイターがYouTubeを続ける理由は、人それぞれ。収入を得られることが、視聴回数やチャンネル登録者数に並ぶ『やりがい』となっている人もいるはずです。
これからYouTubeを始めたい人、「広告収益が下がった」と不安を抱える人は、尾形さんの話が参考になったのではないでしょうか。
GLUGLUでは、尾形さんにYouTube動画が再生されやすいチャンネルの共通点や、ショート動画の活用法も聞いています。自分のチャンネルを成長させたい人は要チェックです!
YouTubeコンサルタントが語る、急上昇中のクリエイターの共通点とは
[文・構成/GLUGLU編集部]