コーヒーを飲んで一服! その後、かすは捨てずに撒くと雑草対策に

園芸 By - GLUGLU編集部 更新:

※写真はイメージ

老若男女・野菜作り経験問わず、家庭菜園や農業のことを楽しみながら知ることができるチャンネルを意識し制作しているという、YouTubeチャンネル『農業塾ちゃんねる【アニメでわかる家庭菜園】』。

塾長こと、動画の投稿者さんは、元特別支援学校教師です。

学校では教えられる人数に限りがありますが、YouTubeでは年齢問わず多くの人に農業を伝えられると思い、チャンネルを始めたといいます。

塾長は、この動画から発展して「リアルな農業塾を開講させることが夢」と動画で語っていました。

動画は、実際に塾長が描いたアニメとともに農業について学べるようになっています。

雑草をなくすために使うのはコーヒーのかす

家庭菜園やガーデニングをしていると、雑草がたくさん生えてきて困るのではないでしょうか。

抜いても抜いても出てくる雑草。「どうしよう…」と悩んでいる人は、この方法を試してみてください!

塾長がおすすめしたのは、コーヒーのかすを撒く方法。

育てたい野菜などが発芽し、雑草を抜き終わってから、十分に天日干ししたコーヒーのかすを撒くと、その後雑草が生えにくくなるといいます。

さらに、コーヒーのかすを撒くことで害虫を防ぐ効果もあるのだとか。

イラストも添えられているので分かりやすいですよね。

塾長はイラストを描く理由を、このように説明していました。

塾長

野菜ができるまで約3か月の時間を要し、実際に野菜が育つまで待っているとなかなか動画にすることができません。

しかし、絵はたった数分で描けるので、欲しい構図の野菜を自ら生み出せる点が理にかなっています。

塾長

さらに、今後活動をサポートしてくれる支援学校卒業生にタブレット端末で絵を描けるようにレクチャーし、絵を描く仕事を任せられれば、我がYouTubeから新たな『農福連携(農業と福祉の連携)』の形ができるのではと考えています。

そのため、チャンネル開設当初から絵を描くスタイルを続けています。

病気の野菜などは、自然界で狙って出せなくても、イラストなら再現できるというのも絵を描くメリットの1つだと話していました。

新鮮なトマトを見分けるポイント

『農業塾ちゃんねる【アニメでわかる家庭菜園】』は、家庭菜園をする人だけでなくスーパーマーケットなどでも使える知識も紹介しています。

こちらの動画では、新鮮なトマトの見分け方を教えていますよ。

【新鮮なトマトを見分けるポイント】

・ヘタをチェックする。
・スターマークをチェックする。
・ツヤや色をチェックする。
・形をチェックする。
・重さをチェックする。

野菜は、トマトに限らずヘタがピンと立っていてみずみずしい緑色をしたものを選ぶといいそうです。

スターマークとは、トマトの裏側を見た時に放射線状に広がる線のこと。このスターマークがしっかり入っているとおいしいようです。

詳しい見分けポイントは動画で確認してくださいね。

この動画は、当時特別支援学校の授業で使うために制作し、生徒が飽きずに見られるアニメーション形式、動画尺を意識したといいます。

塾長

学校で教える内容をコロナ禍で登校できない生徒が、ご家族と一緒に見られるように投稿した動画でした。

『学校の授業は生徒だけが学ぶ』という閉鎖的空間で完結するには惜しいと思い、「一般の方にも学ぶ機会を提供できれば…」と考え、YouTube投稿を決めた作品の1つでもあります。

学校でのタメになる授業が、一般の人でも見られるのは嬉しいですよね。

効果音が大きめなのも、学校の授業環境に合わせたからだと説明していました。

新鮮なピーマンを見分けるポイント

ピーマンの肉詰めや、チンジャオロースに使うピーマン。

トマトだけでなく、新鮮なピーマンの見分け方も紹介していますよ。

【新鮮なピーマンを見分けるポイント】

・ヘタをチェックする。
・ふくらみをチェックする。
・皮のツヤや色をチェックする。
・切り口をチェックする。

ピーマンを上から見ると、さまざまな形のヘタがありますよね。

新鮮なピーマンは、上から見た時のヘタの形が五角形のものだといいます。

また、ピーマンの苦みが苦手という人は、ヘタの形が六角形以上のものがおすすめ。

普段あまり、ヘタの形を意識したことがなかったかもしれませんが、要チェックです!

ついでに、切り口もチェックすると、新鮮さが分かりますよ。みずみずしくてシワのないものを選びましょう。

農業系YouTuberとして…

タメになる情報をたくさん教えてくれている塾長に、YouTubeだからこそできることを聞いてみると…。

塾長

実際に農家として働き、リアルタイムで実践的な内容をYouTube動画にできるのは、『農家×農業系YouTuber』だからできる特権だと感じています。

教師目線の農業と、農家目線の農業の違いが特に見えたのは、動画作りには大きな経験だと思いました。

塾長

そして、教師をしていたからこそできることは、当時学校で教えていた生徒たちが「YouTube活動を応援したい」と、自ら動画制作の手伝いやアイディアを出してくれる制作チームとして協力してくれることです。

私自身も彼らにYouTubeの作り方やショートムービーの編集方法をレクチャーしながら、現在新たな映像のアイディア作りもしております。

教師の経験があったからこそ、誰もが興味を持てる『農業塾ちゃんねる【アニメでわかる家庭菜園】』が作り上げられ、さらにリアルな農家の目線が加わり説得力が増しているのですね。

塾長は、今後、特別支援学校卒業生と元特別支援学校教師が対談形式でトークを展開するチャンネルも計画しているのだとか。

最後に、農業をしながら、YouTubeを続けられる理由を聞きました。

塾長

今も続けられている理由は、何より特別支援学校の教師時代の教え子でもある生徒たち、卒業生たちが毎週楽しみに投稿を待ってくれているからですね。

教師を辞めた今でも動画を見終わったら感想を連絡してくれる元教え子たちが多いことが、活動の励みになっております。

塾長

さらに、今では登録者も増えて、学校関係者以外の方にも認知され、投稿を楽しみにしていただいていることを、ありがたく思っています。

『農福連携』に一歩ずつ近付いている『農業塾ちゃんねる【アニメでわかる家庭菜園】』。

特別支援学校教師という経験は、さまざまなところに生かされていました。

農業の魅力や知識を発信しつつ、今後は福祉の面でも活躍しそうですね。


[文・構成/GLUGLU編集部]

チャンネル情報

農業塾ちゃんねる【農業教師がアニメで菜園教室】

農業塾ちゃんねる【農業教師がアニメで菜園教室】

  • チャンネル登録者数:1万1700人
  • 再生回数: 110万3532回
関連ワード
Pickupクリエイター園芸家庭菜園

この記事をシェアする