ガソリン不要の『代燃車』、令和に復活! エンジンの動かし方は…

自動車 By - GLUGLU編集部 更新:

神奈川中央交通株式会社によるYouTube動画のサムネイル

ドライブに出かけた時、ガソリンスタンドで給油をしたことがある人は多いでしょう。

数分間の作業を終えたら、再びエンジンを起動して走り出すことができますが、昔の自動車は、ガソリン以外の物を燃やして動かしていたのを知っていますか。

神奈川中央交通株式会社(以下、神奈中)のYouTubeチャンネルで、代燃車を起動させる様子が公開されています。

ガソリン不使用!薪などを燃やして動く『代燃車』とは

代燃車とは、戦中、戦後にバスの車両として広く使用されていた車両。

木炭などを燃やして発生させたガスで、エンジンを動かす仕組みになっています。

今回は、代燃車の起動にチャレンジ。動画に登場する副整備長によれば、成功確率は40%とのことですが、うまくいくのでしょうか…!

ガス漏れ防止のため、パーツの隙間を粘土で塞いだら、いよいよ着火。

薪に火を点けてから5分経つと、車庫内には煙がモクモクと広がっています。

燃え方が安定してきたら、窯にフタをして、手動式の送風機で空気を送ります。すると、エンジンの部分に煙が出てきました!

続いて、エンジンの起動に挑戦します。プラグの点検などを挟んで、何度も繰り返し、ついに待望の瞬間が…。

エンジン起動!そして走行試験へ

エンジン起動が確認できた代燃車は、ある営業所へ輸送されました。

そして、再びエンジンを起動。今回はスムースに動き出し、アイドリングも安定しています。

手回しレバーで開く車内の窓や、昔ながらのウィンカーなど、こだわりポイントの紹介を挟んで、いよいよバスが走行します。

動画には「子供の頃に体験乗車をしたことがあるが、今でも存在し、動くとは驚いた」「この代燃車、もはや『動く文化遺産』だよね」「このバスを動態保存し、整備している神奈中に拍手喝采」などのコメントが寄せられました。

10年ぶりに起動した、神奈中の代燃車がどのような走りを見せたのかは、動画を見てみてくださいね!


[文・構成/GLUGLU編集部]

チャンネル情報

【公式】神奈川中央交通株式会社【Kanachu】

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  • チャンネル登録者数:5680人
  • 再生回数: 68万897回

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