YouTubeコンサルタントが語る、急上昇中のクリエイターの共通点とは ビジネス By - GLUGLU編集部 更新:2023-04-06 Share Post LINE はてな YouTubeチャンネルを成長させるための3つの方法 膨大な数のチャンネルがある中で、チャンネル登録者数、視聴回数を増やすためには、まずは見つけてもらうことが大事です。 多くのYouTuberが知りたいであろう、チャンネルを成長させるポイントについて聞きました。 1つめ『世間のトレンドを、動画に取り入れている』 尾形さん まず1つめは、トレンドをしっかりとコンテンツに落とし込んでいるかどうかです。 例えばショート動画が流行っているのであれば、ショート動画を投稿する。 世間のトレンドを、動画に取り入れているかですね。 近年、動画は極端に長いか、短いものが人気になっています。 株式会社エビリーの調査によると、通常動画の場合、平均動画尺は20分23秒。 以前は10分台の動画が多かったといいますが、なぜ長尺化しているのでしょうか。 尾形さん 動画の長さは今までに比べると、明らかに伸びていると思います。8分以上の動画だと広告を差し込めるということもあり、これまでは10分ぐらいのコンテンツにそろえる傾向でした。 近年では、じっくりと見られるコンテンツや、聞き流せるような長い尺の動画が好まれる傾向にあります。 尾形さん 一方で、極端に短いショート動画のコンテンツの割合も増えてきており、両極端な構造になりつつあるようです。 時間が伸びたことについて、尾形さんは、「クリエイターが最適な時間として長尺化を選んでいたり、戦略的に長くしていたり、自分たちの視聴者属性に合わせていった結果が表れている」と考えていました。 2つめ『最低限度のクオリティを維持』 尾形さん 2つめは、クオリティです。最低限度のクオリティを維持することは重要です。 一部のクリエイターの収益が下がっている中で、人気YouTuberのHIKAKINさんは収益が上がっている理由を、「時代の変革に合わせてコンテンツを投稿しているから」と解説していた尾形さん。 YouTubeの広告収益が減少する中、ヒカキンはなぜ収益が上がった? プロの見解は… HIKAKINさんは、Z世代のYouTuberとコラボレーションをしたり、テレビ番組のような企画動画を投稿したりするなど、動画の内容を時代とともに変化させつつクオリティも維持していました。 尾形さんは「コラボは積極的にしたほうがいい。予測不可能な展開や、企画のリアリティも重要だと思う」と語ります。 テレビ番組のような高クオリティの動画を投稿するYouTuberも増えており、今後ますます視聴者の目は肥えてくるでしょう。 これからの時代、YouTubeチャンネルを成長させるためには、クオリティの維持も大切になりそうです。 3つめ『動画の投稿頻度とタイミング』 尾形さん 3つめは、投稿頻度です。継続的に投稿を続けられるかどうかは、非常に重要だと思っています。 尾形さんによると一般的には、月8本程度が最低限の投稿頻度だといいます。 基本的には多ければ多いほうがいいといいますが、トップクリエイターは1日3~4本投稿しており、月間100本を超えている人も。 動画が再生されやすいのは、金・土曜の夕方以降 YouTubeを続けるには、このように定期的に戦略を立てて、検証し、改善していくことが大切です。 エビリー提供画像 クリックすると画像を拡大します 尾形さん YouTubeは人々の生活から切っても切れないものになっています。生活サイクルの中にYouTubeを見るのが組み込まれているんですよね。 毎日投稿すれば、ほぼ毎日その人と接点を持てるということになります。長尺動画に比べて、ショート動画は編集工程が少ないので、これらの投稿割合を増やしていくといいと思います。 エビリーの調査では、急上昇コンテンツに取り上げられる動画は、土曜日に投稿される割合が高いことが分かりました。 また、特によく見られる時間帯も、調査から見えてきたといいます。 尾形さん 国内での視聴に絞ってみると、次の日が休みの金曜や土曜の夜が多い傾向にあります。 エンタメ系、料理系でも金曜の夕方、大体18~21時の間ですね。土曜も同じ時間のことが多いです。 この時間帯によく見られるということは、反対に多くのクリエイターがその時間を狙って投稿する状況も考えられます。 そうすると、ライバルが増えてしまうことになるでしょう。尾形さんはこのように話します。 尾形さん 競合が増えることがあります。運用している人の戦略はまちまちで、土曜は投稿数が多いけれど視聴数も上がるので、そのタイミングに合わせて公開する人もいれば、投稿数の少ない火曜や木曜を選ぶ人もいます。 例えば4本投稿するなら、うち2本は競合の少ない日、残り2本を金曜や土曜に投稿するというケースもあります。 ショート動画がオススメにのりやすい時間は、チャンネルの視聴者属性によって変わるといいます。 「チャンネルを成長させたい」という人は、尾形さんの話を参考にショート動画に挑戦したり、投稿時間や曜日を変えてみたり、トレンドをおさえてみてはいかがでしょうか。 YouTubeは、今後も続いていく 日々変わり続けるYouTubeですが、「そろそろブームも終わりなのでは」という声が、なきにしもあらず。 しかし尾形さんは、「まだこれから」と考えていました。 尾形さん 企業がYouTuberにお金を払って商品を紹介する案件は、右肩上がりです。 YouTube上でショッピングを楽しめる『Shopify』や、所有者を証明できる唯一無二のデジタルデータ『NFT』の連携、人工知能『ChatGPT』の活用など技術革新の流れが来ています。 尾形さん それに伴いコンテンツ数も増え、高品質になり、YouTube市場の成長をけん引していくのではないかと思っています。 現状のYouTubeは、「まだ山の中腹あたりにいるのでは」とみる尾形さん。「今後もYouTubeは続いていくと考えている」といいます。 また、「ほかのコンテンツと差別化するため、編集や画質にこだわるような高クオリティの動画が増えていく」と予測しました。 動画を作る上で知りたかった情報もあったのではないでしょうか。動画作りに生かしてみてくださいね。 尾形さんは、近年「広告収益が下がった」という声が上がる理由や、YouTubeの収益化についても解説しています。知りたかった情報が見つかるかもしれませんよ! YouTubeの広告収益が減少する中、ヒカキンはなぜ収益が上がった? プロの見解は… [文・構成/GLUGLU編集部] 1 2 関連ワード for YouTube クリエイターYouTubeハウツーインタビュー この記事をシェアする Share Post LINE
YouTubeチャンネルを成長させるための3つの方法
膨大な数のチャンネルがある中で、チャンネル登録者数、視聴回数を増やすためには、まずは見つけてもらうことが大事です。
多くのYouTuberが知りたいであろう、チャンネルを成長させるポイントについて聞きました。
1つめ『世間のトレンドを、動画に取り入れている』
まず1つめは、トレンドをしっかりとコンテンツに落とし込んでいるかどうかです。
例えばショート動画が流行っているのであれば、ショート動画を投稿する。 世間のトレンドを、動画に取り入れているかですね。
近年、動画は極端に長いか、短いものが人気になっています。
株式会社エビリーの調査によると、通常動画の場合、平均動画尺は20分23秒。
以前は10分台の動画が多かったといいますが、なぜ長尺化しているのでしょうか。
動画の長さは今までに比べると、明らかに伸びていると思います。8分以上の動画だと広告を差し込めるということもあり、これまでは10分ぐらいのコンテンツにそろえる傾向でした。
近年では、じっくりと見られるコンテンツや、聞き流せるような長い尺の動画が好まれる傾向にあります。
一方で、極端に短いショート動画のコンテンツの割合も増えてきており、両極端な構造になりつつあるようです。
時間が伸びたことについて、尾形さんは、「クリエイターが最適な時間として長尺化を選んでいたり、戦略的に長くしていたり、自分たちの視聴者属性に合わせていった結果が表れている」と考えていました。
2つめ『最低限度のクオリティを維持』
2つめは、クオリティです。最低限度のクオリティを維持することは重要です。
一部のクリエイターの収益が下がっている中で、人気YouTuberのHIKAKINさんは収益が上がっている理由を、「時代の変革に合わせてコンテンツを投稿しているから」と解説していた尾形さん。
YouTubeの広告収益が減少する中、ヒカキンはなぜ収益が上がった? プロの見解は…
HIKAKINさんは、Z世代のYouTuberとコラボレーションをしたり、テレビ番組のような企画動画を投稿したりするなど、動画の内容を時代とともに変化させつつクオリティも維持していました。
尾形さんは「コラボは積極的にしたほうがいい。予測不可能な展開や、企画のリアリティも重要だと思う」と語ります。
テレビ番組のような高クオリティの動画を投稿するYouTuberも増えており、今後ますます視聴者の目は肥えてくるでしょう。
これからの時代、YouTubeチャンネルを成長させるためには、クオリティの維持も大切になりそうです。
3つめ『動画の投稿頻度とタイミング』
3つめは、投稿頻度です。継続的に投稿を続けられるかどうかは、非常に重要だと思っています。
尾形さんによると一般的には、月8本程度が最低限の投稿頻度だといいます。
基本的には多ければ多いほうがいいといいますが、トップクリエイターは1日3~4本投稿しており、月間100本を超えている人も。
動画が再生されやすいのは、金・土曜の夕方以降
YouTubeを続けるには、このように定期的に戦略を立てて、検証し、改善していくことが大切です。
エビリー提供画像
クリックすると画像を拡大します
YouTubeは人々の生活から切っても切れないものになっています。生活サイクルの中にYouTubeを見るのが組み込まれているんですよね。
毎日投稿すれば、ほぼ毎日その人と接点を持てるということになります。長尺動画に比べて、ショート動画は編集工程が少ないので、これらの投稿割合を増やしていくといいと思います。
エビリーの調査では、急上昇コンテンツに取り上げられる動画は、土曜日に投稿される割合が高いことが分かりました。
また、特によく見られる時間帯も、調査から見えてきたといいます。
国内での視聴に絞ってみると、次の日が休みの金曜や土曜の夜が多い傾向にあります。
エンタメ系、料理系でも金曜の夕方、大体18~21時の間ですね。土曜も同じ時間のことが多いです。
この時間帯によく見られるということは、反対に多くのクリエイターがその時間を狙って投稿する状況も考えられます。
そうすると、ライバルが増えてしまうことになるでしょう。尾形さんはこのように話します。
競合が増えることがあります。運用している人の戦略はまちまちで、土曜は投稿数が多いけれど視聴数も上がるので、そのタイミングに合わせて公開する人もいれば、投稿数の少ない火曜や木曜を選ぶ人もいます。
例えば4本投稿するなら、うち2本は競合の少ない日、残り2本を金曜や土曜に投稿するというケースもあります。
ショート動画がオススメにのりやすい時間は、チャンネルの視聴者属性によって変わるといいます。
「チャンネルを成長させたい」という人は、尾形さんの話を参考にショート動画に挑戦したり、投稿時間や曜日を変えてみたり、トレンドをおさえてみてはいかがでしょうか。
YouTubeは、今後も続いていく
日々変わり続けるYouTubeですが、「そろそろブームも終わりなのでは」という声が、なきにしもあらず。
しかし尾形さんは、「まだこれから」と考えていました。
企業がYouTuberにお金を払って商品を紹介する案件は、右肩上がりです。
YouTube上でショッピングを楽しめる『Shopify』や、所有者を証明できる唯一無二のデジタルデータ『NFT』の連携、人工知能『ChatGPT』の活用など技術革新の流れが来ています。
それに伴いコンテンツ数も増え、高品質になり、YouTube市場の成長をけん引していくのではないかと思っています。
現状のYouTubeは、「まだ山の中腹あたりにいるのでは」とみる尾形さん。「今後もYouTubeは続いていくと考えている」といいます。
また、「ほかのコンテンツと差別化するため、編集や画質にこだわるような高クオリティの動画が増えていく」と予測しました。
動画を作る上で知りたかった情報もあったのではないでしょうか。動画作りに生かしてみてくださいね。
尾形さんは、近年「広告収益が下がった」という声が上がる理由や、YouTubeの収益化についても解説しています。知りたかった情報が見つかるかもしれませんよ!
YouTubeの広告収益が減少する中、ヒカキンはなぜ収益が上がった? プロの見解は…
[文・構成/GLUGLU編集部]