登録者数165万人! 柴崎春通さんが有名YouTuberになったきっかけを紐解いていくと? クラフト・アート By - GLUGLU編集部 更新:2023-05-19 Share Post LINE はてな はい、こんにちは!柴崎です。お元気ですか? 優しく包まれるような声色の挨拶で始まる、YouTubeチャンネル『Watercolor by Shibasaki』。 画家の柴崎春通さんのYouTubeチャンネルで、2023年5月現在チャンネル登録者数は165万人です。 柴崎さんは、同月24日まで個展『柴崎春通 絵画展』を開催。GLUGLU編集部は、個展にお邪魔し、柴崎さんにインタビューを行いました。 柴崎春通さんのこだわりとは 長年、通信講座や絵画教室の講師を務めていた、柴崎さん。 YouTubeを始めたきっかけは、息子さんの言葉でした。 柴崎春通さん 50歳くらいから、本格的に作品の発表を始めて、毎年東京都中央区の京橋にある決まった画廊で2週間ずつ個展をやっていたんですね。 多い時に年に3回ぐらいやる中で、固定のお客さんがつき、いつもたくさんの人がいらしていました。ですが、「自分の作品の発表としてはいいんだけど、ちょっとマンネリ的になっていないかな」と、心機一転外国でも個展をやりたいと思っていました。 柴崎春通さん 「ニューヨークあたりでやってみようかな」と思っていたら、ちょうど息子から、「YouTubeやってみない?YouTubeならもっとたくさん見てもらえるし」といわれました。 仕事で映像を作っており、制作過程を見せながら話すことには慣れていたので、チャンネルのイメージはできました。 これまで、通信講座などでビデオを通して絵画を教えていた経験もあり、カメラの前で喋って、本番で作品を描いていくことには慣れていたといいます。 しかし、苦労もあったようで「いざやると照明の設備がないし、それが全然分からなくて、 最初は真っ黒で映らなくて…」と語っていました。 「はい、こんにちは!柴崎です」に込められた思い 記事冒頭で紹介したように柴崎さんの動画は、毎回「はい、こんにちは!柴崎です」の挨拶で始まります。 これには、こだわりがあるのだとか。 柴崎春通さん 長い間、ずっと講師生活をやっていて思うのは、やっぱりまず第一声が大事ですよね。 教室には知らない人同士が集まってきて「今日何が始まるのかな」とか思っている。そんな時に、先生の第一声がその場の雰囲気を作るんですよね。 柴崎春通さん 「はい、元気~?」とか「おはよう~!」って感じ。 柴崎春通さん YouTubeは基本的に1対1ですので、「あなたは元気ですか?僕も元気だよ」って。 自分の心をまず広げてみる。その挨拶って一番大事だと思うんです。 柴崎春通さん 生活してる時も起きたら、いつも自分の妻に「おはよう」って。この一声はとても大事ですね。動画での挨拶はその延長にあります。 自分を「柴崎」と呼ぶ理由 柴崎さんは、動画で自身のことを「柴崎」と呼んでいます。 これにも、一人ひとりを思う気持ちが反映されており、さらに幼少期に見た映画から影響を受けているのだとか。 柴崎春通さん 呼び方にこだわりはありますよ。「僕は柴崎って人ですよ~!」ってね。 やっぱり『あなた』って人はこの世でたった1人。柴崎もたった1人。今日も巡り会えてよかったねっていう感じです。 柴崎春通さん 子供の頃に学校で教わったことが思い出に残っていて、 小学生の時に巡回映画っていうのがやってくるんですね。講堂に集められて、みんなで映画を見るの。 柴崎春通さん その時に見た映画では、いじめられている貧しい子供に、先生が「お前の名前なんていうんだ」と聞くと、子供は「はい、吾一です」って答えて名前を書くんです。 先生は「『吾』っていうのは『我』っていう意味なんだ」と。「『吾』は1人っていうことだよ、すごい名前持ってるじゃない。たくさん人がいても、吾一、お前は1人しかいないってことだよ」っていう映画を見た時に、感心して。 柴崎さんは、この映画を見て「そうだよな、俺は1人なんだ」と強く思ったといいます。 柴崎春通さん その考えがずっと心に残っていて自分を呼ぶ時は、「俺は柴崎ですよ!よろしく~」という感じ。 だから呼びかけも『みなさん』じゃなくて『あなた』っていいます。 しかし、一人ひとりを思って動画にしていても、実際に相手の顔を見ることはできません。 その点をやりづらく感じていないか、柴崎さんに聞いてみると…。 柴崎春通さん 全然ないです。部屋に30人ぐらいいても、講師で教える時は、やっぱり一人ひとりなんですよね。 一人ひとり、やる気持ちも違うし、望んでいるものも違うし、それぞれの体調も違うし。それぞれの顔を見て「どう?今日調子いい?」とかね。 柴崎春通さん ですからYouTubeでもね、やっぱり一人ひとりが僕とつながっているんです。だから、そういうことをイメージして、必ず話しています。 長くやっているといろいろとコメントをいただいて、本当にさまざまな背景を抱えた人がいて、年齢も国籍も違うし、生活で抱えているものも違う。その一人ひとりに対していつも向かっているんだっていう気持ちですよね。 柴崎春通さんが有名YouTuberになったきっかけ 2017年から動画投稿を始めた柴崎さん。 およそ6年で、チャンネル登録者数は165万人になり、総再生回数は1億1千万回以上です。 当初は、ここまで反響があることを「夢にも思わなかった」といいます。 柴崎春通さん 「YouTubeだったら、海外にわざわざ作品を持っていくという大変な思いをせずに、自分の作品を発表できる。こんなにいいことはないわ!」ってウキウキで始めたの。 そしたら、見てくれる方が5千人になっちゃってね。「5千人っていうと、うちの市の人口は2万3千人だから…そのうちのこんな割合だな!」っていっていると、1万になっちゃったという感じだった。 柴崎さんのチャンネル登録者数が一気に伸びたのは、アメリカでのあるウワサでした。 柴崎春通さん 最初はゆっくり登録者数が伸びていたんですけど、ある時パーンと伸びたんですよ。なんでこんなに伸びたのか、探っていったの。 そしたら、アメリカで「日本のボブ・ロスがいる」ってウワサになってバズり、それでパーンと伸びたの。 ボブ・ロスさんは、アメリカ人画家で、動画で油絵の画法を紹介する先駆者です。 柴崎春通さん 絵は言葉がなくても伝わる、ボーダレスですからね。 あとは、この透明水彩って油絵と違って、塗った時にわーっと広がっていく。画材自体がドラマチックな画材なんですよね。だから、見ていて楽しいんだよね。 小学校の時に水彩を習った人も多いけど、この描き方は自分の知っている水彩とは違うなって、思ったのかも。 柴崎さんは「みなさん、親近感と興味を持ってくれたんだと思います」と語りました。 登録者数が10万人を超えると、銀の盾をもらえます。柴崎さんの手元にも、銀の盾が届きました。 柴崎春通さん ついに10万人になって銀の盾が届いたの!「信じられないね」って飾って拝んじゃった(笑)。 「次、100万人になったら金の盾だよ」といわれたけど「10万人になるのに2~3年かかったんだから、この10倍になったらもう僕は死んでるよ」っていったら、あちこちでバズってあれよあれよと100万人! AIの予測によると、登録者数200万人は2024年の4月頃なのだとか。 TwitterやTikTokなど、YouTubeに限らずさまざまな場所で『バズり』を連発する柴崎さんなら、すぐに200万人に到達しそうですね! こちらの記事では、柴崎さんの人柄について紹介しています。家族とのエピソードなどもあるので、柴崎さんについてもっと知りたい人は、あわせて読んでみてくださいね。 家族からは「他人のいうこと聞かない人」 165万人の登録者を抱える柴崎春通さんの人生とは 柴崎春通さんが東京で個展を開催 通常オンラインのみで購入できる作品も、個展では実際に目の前にして購入することができます。 2023年に開催した大阪府と、熊本県で開催した個展でも多くの作品が売れたそうです。 個展には90点ほどの作品があり、柴崎さんは「多すぎて飾れていないものもある」と話していました。普段は、YouTube用に描いた作品は捨ててしまうこともあるのだとか。 個展には、動画に登場していた作品も飾られているので、きっと見たことがある絵との出会いもあるでしょう。 ぜひ、柴崎さんの世界に浸れる個展に訪れてみてはいかがでしょうか。 【柴崎春通 絵画展】 開催期間:2023年5月16日(火)から同月24日(水)まで 会場:銀座第7ビルギャラリー2階 午前の部 10時30分~13時 午後の部 13時30分~17時30分 オンラインチケット予約は、こちら。 [文・構成/GLUGLU編集部] チャンネル情報 Watercolor by Shibasaki チャンネル登録者数:182万人 再生回数: 1億4337万2611回 関連ワード インタビュー柴崎春通 この記事をシェアする Share Post LINE
はい、こんにちは!柴崎です。お元気ですか?
優しく包まれるような声色の挨拶で始まる、YouTubeチャンネル『Watercolor by Shibasaki』。
画家の柴崎春通さんのYouTubeチャンネルで、2023年5月現在チャンネル登録者数は165万人です。
柴崎さんは、同月24日まで個展『柴崎春通 絵画展』を開催。GLUGLU編集部は、個展にお邪魔し、柴崎さんにインタビューを行いました。
柴崎春通さんのこだわりとは
長年、通信講座や絵画教室の講師を務めていた、柴崎さん。
YouTubeを始めたきっかけは、息子さんの言葉でした。
50歳くらいから、本格的に作品の発表を始めて、毎年東京都中央区の京橋にある決まった画廊で2週間ずつ個展をやっていたんですね。
多い時に年に3回ぐらいやる中で、固定のお客さんがつき、いつもたくさんの人がいらしていました。ですが、「自分の作品の発表としてはいいんだけど、ちょっとマンネリ的になっていないかな」と、心機一転外国でも個展をやりたいと思っていました。
「ニューヨークあたりでやってみようかな」と思っていたら、ちょうど息子から、「YouTubeやってみない?YouTubeならもっとたくさん見てもらえるし」といわれました。
仕事で映像を作っており、制作過程を見せながら話すことには慣れていたので、チャンネルのイメージはできました。
これまで、通信講座などでビデオを通して絵画を教えていた経験もあり、カメラの前で喋って、本番で作品を描いていくことには慣れていたといいます。
しかし、苦労もあったようで「いざやると照明の設備がないし、それが全然分からなくて、 最初は真っ黒で映らなくて…」と語っていました。
「はい、こんにちは!柴崎です」に込められた思い
記事冒頭で紹介したように柴崎さんの動画は、毎回「はい、こんにちは!柴崎です」の挨拶で始まります。
これには、こだわりがあるのだとか。
長い間、ずっと講師生活をやっていて思うのは、やっぱりまず第一声が大事ですよね。
教室には知らない人同士が集まってきて「今日何が始まるのかな」とか思っている。そんな時に、先生の第一声がその場の雰囲気を作るんですよね。
「はい、元気~?」とか「おはよう~!」って感じ。
YouTubeは基本的に1対1ですので、「あなたは元気ですか?僕も元気だよ」って。
自分の心をまず広げてみる。その挨拶って一番大事だと思うんです。
生活してる時も起きたら、いつも自分の妻に「おはよう」って。この一声はとても大事ですね。動画での挨拶はその延長にあります。
自分を「柴崎」と呼ぶ理由
柴崎さんは、動画で自身のことを「柴崎」と呼んでいます。
これにも、一人ひとりを思う気持ちが反映されており、さらに幼少期に見た映画から影響を受けているのだとか。
呼び方にこだわりはありますよ。「僕は柴崎って人ですよ~!」ってね。 やっぱり『あなた』って人はこの世でたった1人。柴崎もたった1人。今日も巡り会えてよかったねっていう感じです。
子供の頃に学校で教わったことが思い出に残っていて、 小学生の時に巡回映画っていうのがやってくるんですね。講堂に集められて、みんなで映画を見るの。
その時に見た映画では、いじめられている貧しい子供に、先生が「お前の名前なんていうんだ」と聞くと、子供は「はい、吾一です」って答えて名前を書くんです。
先生は「『吾』っていうのは『我』っていう意味なんだ」と。「『吾』は1人っていうことだよ、すごい名前持ってるじゃない。たくさん人がいても、吾一、お前は1人しかいないってことだよ」っていう映画を見た時に、感心して。
柴崎さんは、この映画を見て「そうだよな、俺は1人なんだ」と強く思ったといいます。
その考えがずっと心に残っていて自分を呼ぶ時は、「俺は柴崎ですよ!よろしく~」という感じ。
だから呼びかけも『みなさん』じゃなくて『あなた』っていいます。
しかし、一人ひとりを思って動画にしていても、実際に相手の顔を見ることはできません。
その点をやりづらく感じていないか、柴崎さんに聞いてみると…。
全然ないです。部屋に30人ぐらいいても、講師で教える時は、やっぱり一人ひとりなんですよね。
一人ひとり、やる気持ちも違うし、望んでいるものも違うし、それぞれの体調も違うし。それぞれの顔を見て「どう?今日調子いい?」とかね。
ですからYouTubeでもね、やっぱり一人ひとりが僕とつながっているんです。だから、そういうことをイメージして、必ず話しています。
長くやっているといろいろとコメントをいただいて、本当にさまざまな背景を抱えた人がいて、年齢も国籍も違うし、生活で抱えているものも違う。その一人ひとりに対していつも向かっているんだっていう気持ちですよね。
柴崎春通さんが有名YouTuberになったきっかけ
2017年から動画投稿を始めた柴崎さん。
およそ6年で、チャンネル登録者数は165万人になり、総再生回数は1億1千万回以上です。
当初は、ここまで反響があることを「夢にも思わなかった」といいます。
「YouTubeだったら、海外にわざわざ作品を持っていくという大変な思いをせずに、自分の作品を発表できる。こんなにいいことはないわ!」ってウキウキで始めたの。
そしたら、見てくれる方が5千人になっちゃってね。「5千人っていうと、うちの市の人口は2万3千人だから…そのうちのこんな割合だな!」っていっていると、1万になっちゃったという感じだった。
柴崎さんのチャンネル登録者数が一気に伸びたのは、アメリカでのあるウワサでした。
最初はゆっくり登録者数が伸びていたんですけど、ある時パーンと伸びたんですよ。なんでこんなに伸びたのか、探っていったの。
そしたら、アメリカで「日本のボブ・ロスがいる」ってウワサになってバズり、それでパーンと伸びたの。
ボブ・ロスさんは、アメリカ人画家で、動画で油絵の画法を紹介する先駆者です。
絵は言葉がなくても伝わる、ボーダレスですからね。
あとは、この透明水彩って油絵と違って、塗った時にわーっと広がっていく。画材自体がドラマチックな画材なんですよね。だから、見ていて楽しいんだよね。 小学校の時に水彩を習った人も多いけど、この描き方は自分の知っている水彩とは違うなって、思ったのかも。
柴崎さんは「みなさん、親近感と興味を持ってくれたんだと思います」と語りました。
登録者数が10万人を超えると、銀の盾をもらえます。柴崎さんの手元にも、銀の盾が届きました。
ついに10万人になって銀の盾が届いたの!「信じられないね」って飾って拝んじゃった(笑)。
「次、100万人になったら金の盾だよ」といわれたけど「10万人になるのに2~3年かかったんだから、この10倍になったらもう僕は死んでるよ」っていったら、あちこちでバズってあれよあれよと100万人!
AIの予測によると、登録者数200万人は2024年の4月頃なのだとか。
TwitterやTikTokなど、YouTubeに限らずさまざまな場所で『バズり』を連発する柴崎さんなら、すぐに200万人に到達しそうですね!
こちらの記事では、柴崎さんの人柄について紹介しています。家族とのエピソードなどもあるので、柴崎さんについてもっと知りたい人は、あわせて読んでみてくださいね。
家族からは「他人のいうこと聞かない人」 165万人の登録者を抱える柴崎春通さんの人生とは
柴崎春通さんが東京で個展を開催
通常オンラインのみで購入できる作品も、個展では実際に目の前にして購入することができます。
2023年に開催した大阪府と、熊本県で開催した個展でも多くの作品が売れたそうです。
個展には90点ほどの作品があり、柴崎さんは「多すぎて飾れていないものもある」と話していました。普段は、YouTube用に描いた作品は捨ててしまうこともあるのだとか。
個展には、動画に登場していた作品も飾られているので、きっと見たことがある絵との出会いもあるでしょう。
ぜひ、柴崎さんの世界に浸れる個展に訪れてみてはいかがでしょうか。
【柴崎春通 絵画展】
開催期間:2023年5月16日(火)から同月24日(水)まで
会場:銀座第7ビルギャラリー2階
午前の部 10時30分~13時
午後の部 13時30分~17時30分
オンラインチケット予約は、こちら。
[文・構成/GLUGLU編集部]