いつもの袋麺焼きそばがおいしくなる 隠し味に入れたのは… 料理・グルメ By - GLUGLU編集部 更新:2023-09-21 Share Post LINE はてな こちらの動画では、焼き肉のたれで作る『鶏ももなす』のレシピを紹介しています。 出典:こじまぽん助【分子調理学研究家】 動画はこちら ナスを油で炒めると、「あの大量の油はどこへ…」というほど、吸収してしまいますよね。 こじまぽん助さんは、ナスは多孔質な野菜のため、サラサラの油は吸いやすいといいます。 そのため、ナスに油を絡める時は、加熱して油がサラサラになる前の冷たい時にしたほうがいいのだとか。 また、アク抜きすると水溶性の栄養素も抜けてしまうため、「直接焼く時はアク抜きはいらない」とアドバイスします。 この動画でも、『メイラード反応』が出てきました。 先ほどの焼きそばの作り方でも、『メイラード反応』のメリットが出ていましたよね。 このように、同じ説明が入っているのがこじまぽん助さんの動画の特徴なのかもしれません。 こじまぽん助さん 辞書の中で、途中でいっていることが変わると混乱しますよね。 だから、僕自身が飽きても、長年見てくれている視聴者さんに「飽きた」といわれても、辞書としての機能を最優先に考えて方針変更はしません。 こじまぽん助さん 一般的には、「動画ごとに企画を考える」「3か月とか特定の期間ごとに企画・方向性を考える」といった感じで発信を続けている方が多い印象ですが、僕の場合は、いわゆる『ドラえもん方式』をとっています。 こじまぽん助さんは、人気漫画『ドラえもん』の方式をとっているというのですが、どういう方法なのでしょうか。 こじまぽん助さん ドラえもんは、出てくる道具が違うだけで、ストーリーはほぼ毎回決まったフォーマットですよね。僕でいえば、『出てくる道具=レシピ』で、『ストーリー=調理工程』という図式になります。 こじまぽん助さん 大きなストーリーを細切れにして放送するタイプのドラマやアニメの場合、どこかで必ず『最終回』を迎えます。それに対して、『ドラえもん』や、『サザエさん』などの『1話完結系 同一企画』の作品は、いつまででも続けられます。 のび太やカツオたちは歳も取らず、同じような日常を繰り返す。飛び抜けて面白さを追求するのではなく、変わらないことで得られる安心感から、長年愛され続けています。 実際、長寿アニメは「子供の頃から今に至るまで好き。流れていれば見ちゃう」と話す、こじまぽん助さん。そこから、思うことがあるようです。 こじまぽん助さん 「長い目で発信活動を考えた時に、目標におくべきは、長寿アニメのような存在ではないか」と思ったわけです。なので、毎回の企画に時間を割くことは、ほとんどありません。 こじまぽん助さん ただし、一番最初の投稿をするまでに、かなり綿密にいろいろと決めました。演者も制作も運営も僕1人なので、本来は必要のない『媒体規定』まで細かく設定して(笑)。 食材をひらがな表記するもの・漢字表記するものから、分量表記ルール、リテラシー設定、味のレベル…。ただおいしさを追求するわけではなく、あえて味のレベルの上限まで設けて、できる限り漏れがないようにしました。 そんな、こじまぽん助さんにYouTubeをやっていて、これまでで一番嬉しかったことを聞いてみました。 こじまぽん助さん いろいろありますが、なんといっても仲間ができたことです。僕は1人で行動するほうが好きなのですが、プロジェクトによっては、どうしても仲間がいないとできないことがあります。 こじまぽん助さん そんな時に頼れる同志というか、そういう人たちに出会えたのは発信活動をしていたからこそだと思うんです。たまに出張で地方に行く時に、尋ねることもあります。 同じ料理系発信をしている方々ももちろんですが、カメラや映像系の発信をしている仲間もできました(笑)。 カメラや映像制作系の方々から、『映像作品として』の切り口で見てもらえたおかげで、当初は想像もしていなかったような、心強い仲間ができたんです。 最後にチャンネルの展望を聞きました。 こじまぽん助さん チャンネルの成長というよりも、続けること。できるだけ、最終回を迎えないようにすることですかね(笑)。 いわゆる『ハック術を極めて、短期的に数字にコミットすること』ではなく、あくまでも『レシピ集の完成度を高め続けること』に重きを置いています。極論、僕のコンテンツが動画や写真の表現を失って、手書きの紙になったとしても価値が残り続けるような。 こじまぽん助さん とにかく「こじまぽん助のレシピはハズレがない」といってもらえるような感じです。 野望があるとすれば、「誰が作ったか分からないけど、誰でも知っているレシピを残したい」ということですかね。 こじまぽん助さんは、『あっち向いてホイ』や『最初はグー』のような、発祥を知っている人は少ないけれど、世間になじみ誰でも知っているレシピにしたいそうです。 こじまぽん助さん 意識されることはなくても、例えば、僕の豚汁のレシピが次世代の豚汁のスタンダードレシピになっている状態というか。 そのためにも、『自分が飽きた頃、ようやく世間に定着し始める』を飽きずに続けたいと思っています。 こじまぽん助さんのレシピは、次世代に必要な辞書のような存在になっていくことでしょう。 [文・構成/GLUGLU編集部] 1 2 チャンネル情報 こじまぽん助【分子調理学研究家】 チャンネル登録者数:14万8000人 再生回数: 1559万9383回 関連ワード Pickupクリエイターナス この記事をシェアする Share Post LINE
こちらの動画では、焼き肉のたれで作る『鶏ももなす』のレシピを紹介しています。
出典:こじまぽん助【分子調理学研究家】 動画はこちら
ナスを油で炒めると、「あの大量の油はどこへ…」というほど、吸収してしまいますよね。
こじまぽん助さんは、ナスは多孔質な野菜のため、サラサラの油は吸いやすいといいます。
そのため、ナスに油を絡める時は、加熱して油がサラサラになる前の冷たい時にしたほうがいいのだとか。
また、アク抜きすると水溶性の栄養素も抜けてしまうため、「直接焼く時はアク抜きはいらない」とアドバイスします。
この動画でも、『メイラード反応』が出てきました。
先ほどの焼きそばの作り方でも、『メイラード反応』のメリットが出ていましたよね。
このように、同じ説明が入っているのがこじまぽん助さんの動画の特徴なのかもしれません。
辞書の中で、途中でいっていることが変わると混乱しますよね。
だから、僕自身が飽きても、長年見てくれている視聴者さんに「飽きた」といわれても、辞書としての機能を最優先に考えて方針変更はしません。
一般的には、「動画ごとに企画を考える」「3か月とか特定の期間ごとに企画・方向性を考える」といった感じで発信を続けている方が多い印象ですが、僕の場合は、いわゆる『ドラえもん方式』をとっています。
こじまぽん助さんは、人気漫画『ドラえもん』の方式をとっているというのですが、どういう方法なのでしょうか。
ドラえもんは、出てくる道具が違うだけで、ストーリーはほぼ毎回決まったフォーマットですよね。僕でいえば、『出てくる道具=レシピ』で、『ストーリー=調理工程』という図式になります。
大きなストーリーを細切れにして放送するタイプのドラマやアニメの場合、どこかで必ず『最終回』を迎えます。それに対して、『ドラえもん』や、『サザエさん』などの『1話完結系 同一企画』の作品は、いつまででも続けられます。
のび太やカツオたちは歳も取らず、同じような日常を繰り返す。飛び抜けて面白さを追求するのではなく、変わらないことで得られる安心感から、長年愛され続けています。
実際、長寿アニメは「子供の頃から今に至るまで好き。流れていれば見ちゃう」と話す、こじまぽん助さん。そこから、思うことがあるようです。
「長い目で発信活動を考えた時に、目標におくべきは、長寿アニメのような存在ではないか」と思ったわけです。なので、毎回の企画に時間を割くことは、ほとんどありません。
ただし、一番最初の投稿をするまでに、かなり綿密にいろいろと決めました。演者も制作も運営も僕1人なので、本来は必要のない『媒体規定』まで細かく設定して(笑)。
食材をひらがな表記するもの・漢字表記するものから、分量表記ルール、リテラシー設定、味のレベル…。ただおいしさを追求するわけではなく、あえて味のレベルの上限まで設けて、できる限り漏れがないようにしました。
そんな、こじまぽん助さんにYouTubeをやっていて、これまでで一番嬉しかったことを聞いてみました。
いろいろありますが、なんといっても仲間ができたことです。僕は1人で行動するほうが好きなのですが、プロジェクトによっては、どうしても仲間がいないとできないことがあります。
そんな時に頼れる同志というか、そういう人たちに出会えたのは発信活動をしていたからこそだと思うんです。たまに出張で地方に行く時に、尋ねることもあります。 同じ料理系発信をしている方々ももちろんですが、カメラや映像系の発信をしている仲間もできました(笑)。
カメラや映像制作系の方々から、『映像作品として』の切り口で見てもらえたおかげで、当初は想像もしていなかったような、心強い仲間ができたんです。
最後にチャンネルの展望を聞きました。
チャンネルの成長というよりも、続けること。できるだけ、最終回を迎えないようにすることですかね(笑)。
いわゆる『ハック術を極めて、短期的に数字にコミットすること』ではなく、あくまでも『レシピ集の完成度を高め続けること』に重きを置いています。極論、僕のコンテンツが動画や写真の表現を失って、手書きの紙になったとしても価値が残り続けるような。
とにかく「こじまぽん助のレシピはハズレがない」といってもらえるような感じです。
野望があるとすれば、「誰が作ったか分からないけど、誰でも知っているレシピを残したい」ということですかね。
こじまぽん助さんは、『あっち向いてホイ』や『最初はグー』のような、発祥を知っている人は少ないけれど、世間になじみ誰でも知っているレシピにしたいそうです。
意識されることはなくても、例えば、僕の豚汁のレシピが次世代の豚汁のスタンダードレシピになっている状態というか。
そのためにも、『自分が飽きた頃、ようやく世間に定着し始める』を飽きずに続けたいと思っています。
こじまぽん助さんのレシピは、次世代に必要な辞書のような存在になっていくことでしょう。
[文・構成/GLUGLU編集部]