雷が鳴っている時『車の中は安全』は本当なのか? JAFが車に雷を落として検証 自動車 By - GLUGLU編集部 更新:2023-10-19 Share Post LINE はてな ※写真はイメージ 季節の変わり目に発生しやすい雷雲。近年はゲリラ豪雨も増えており、雷を予想できないこともあるでしょう。 気象庁は、雷の音が聞こえたら、できるだけ安全なところに避難するよう呼びかけています。 近くに高いものがある場所や、ゴルフ場や砂浜など開けた場所、山頂のような高いところは人間にも落雷しやすくなっているため大変危険です。 では、もし車を運転中に雷が発生したら、あなたならどうしますか。車は雷が落ちても安全なのでしょうか…。 そんな疑問を解決すべく、ロードサービスなどを行う『JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)』が落雷実験を行いました。 車に雷は落ちるのか?JAFが実験した結果… 動画はこちら 一般社団法人『電力中央研究所』の実験場に、ハイブリッド自動車と電気自動車を置いて安全に実験を行いました。 一般的には、金属の塊である車の中は安全といわれています。では車に雷が落ちた時、走行は可能なのでしょうか。 エンジンは付けたまま、エアコンとカーナビを使用し、電源ソケットからスマートフォンを充電した車両に雷を落とします。 すると、アンテナに落雷し、タイヤから地面に雷が流れました。ハイブリッド自動車と電気自動車もエンジンまたはEVシステムが停止、複数の警告灯が光りました。 エンジンや、EVシステムが停止し、再始動しなかったのは、雷によってセーフティシステムが作動した可能性が考えられるとのこと。 タイヤは、落雷を受けてパンクする恐れもあるといいます。 2つ目の実験では、アルミホイルを巻いたマネキンを置いて、落雷によって人体に影響があるかを確認。 窓を閉めた状態、少し開けた状態、ドアを開けた状態、すべてで雷が車内に入った様子はなく、マネキンに焦げ跡もなかったそうです。 しかし、落雷を受けたことによって、誤作動でエアバックが開いたり、ヘッドライトが消えたりする様子も見られました。 動画では、フロントガラスや、ボンネットに雷が落ちた場合も検証しています。 車よりも背の高いマネキンを、車の横に立たせて雷を落としたところ、雷は人間の頭に落ちてきました。 JAFは、キャンプや海水浴で避難できる構造物がない時は、車内が安全だと説明。 雷が車に落ちると、走行ができなくなることもあるので、雷鳴が聞こえたら安全な場所で車を停止させたほうがいいでしょう。 動画には「素晴らしい検証」「貴重な動画」などの声が寄せられていました。 落雷で死傷する事故も起きています。安全な場所がすぐに見つからない時は、車が避難場所になることを覚えておきたいですね。 [文・構成/GLUGLU編集部] チャンネル情報 JAF Channel チャンネル登録者数:12万4000人 再生回数: 7883万3645回 関連ワード JAF検証企画 この記事をシェアする Share Post LINE
季節の変わり目に発生しやすい雷雲。近年はゲリラ豪雨も増えており、雷を予想できないこともあるでしょう。
気象庁は、雷の音が聞こえたら、できるだけ安全なところに避難するよう呼びかけています。
近くに高いものがある場所や、ゴルフ場や砂浜など開けた場所、山頂のような高いところは人間にも落雷しやすくなっているため大変危険です。
では、もし車を運転中に雷が発生したら、あなたならどうしますか。車は雷が落ちても安全なのでしょうか…。
そんな疑問を解決すべく、ロードサービスなどを行う『JAF(一般社団法人 日本自動車連盟)』が落雷実験を行いました。
車に雷は落ちるのか?JAFが実験した結果…
動画はこちら
一般社団法人『電力中央研究所』の実験場に、ハイブリッド自動車と電気自動車を置いて安全に実験を行いました。
一般的には、金属の塊である車の中は安全といわれています。では車に雷が落ちた時、走行は可能なのでしょうか。
エンジンは付けたまま、エアコンとカーナビを使用し、電源ソケットからスマートフォンを充電した車両に雷を落とします。
すると、アンテナに落雷し、タイヤから地面に雷が流れました。ハイブリッド自動車と電気自動車もエンジンまたはEVシステムが停止、複数の警告灯が光りました。
エンジンや、EVシステムが停止し、再始動しなかったのは、雷によってセーフティシステムが作動した可能性が考えられるとのこと。
タイヤは、落雷を受けてパンクする恐れもあるといいます。
2つ目の実験では、アルミホイルを巻いたマネキンを置いて、落雷によって人体に影響があるかを確認。
窓を閉めた状態、少し開けた状態、ドアを開けた状態、すべてで雷が車内に入った様子はなく、マネキンに焦げ跡もなかったそうです。
しかし、落雷を受けたことによって、誤作動でエアバックが開いたり、ヘッドライトが消えたりする様子も見られました。
動画では、フロントガラスや、ボンネットに雷が落ちた場合も検証しています。
車よりも背の高いマネキンを、車の横に立たせて雷を落としたところ、雷は人間の頭に落ちてきました。
JAFは、キャンプや海水浴で避難できる構造物がない時は、車内が安全だと説明。
雷が車に落ちると、走行ができなくなることもあるので、雷鳴が聞こえたら安全な場所で車を停止させたほうがいいでしょう。
動画には「素晴らしい検証」「貴重な動画」などの声が寄せられていました。
落雷で死傷する事故も起きています。安全な場所がすぐに見つからない時は、車が避難場所になることを覚えておきたいですね。
[文・構成/GLUGLU編集部]