「相当な圧力で一気につぶされて爆発」 潜水艇『タイタン』の爆縮を再現

学習 By - GLUGLU編集部 更新:

2023年6月18日、1912年に沈没したイギリスの豪華客船タイタニック号の残骸を観光するアメリカの潜水艇『タイタン』と連絡が取れなくなり、捜索が行われていました。

同月22日に、海底で『タイタン』の破片を発見。潜水艇に乗っていた5人の生存は、絶望的と見られています。

水深約3000mで爆縮したといわれている『タイタン』。爆縮とはどういうものなのでしょうか。

タイタンの爆縮を再現

YouTubeでさまざまな実験動画を投稿している、サイエンスアーティストの市岡元気先生。

以前GLUGLUのインタビューで市岡先生は、動画にする実験企画について、「テレビやニュース、アニメなどを見ていて『これ、実験できるかな』っていうのもあります」と語っていました。

市岡先生は、爆縮を実験で再現。爆縮がどのように起こったのか解説しています。

市岡先生は、水の入った缶をガスコンロであたため、それを水槽の中に沈めると、缶は一瞬でつぶれました。これを爆縮というそうです。

硬いものだと一気に内部に圧力がかかり破裂する現象が起こるのだとか。

まず缶の水を沸かして、中を水蒸気でいっぱいにします。これを冷やすことで水になり、缶の中が真空状態になって外からの空気の圧力でつぶれたといいます。

『タイタン』は、約3000mで爆縮したとみられているため、約300気圧がかかったのでしょう。

市岡先生は「相当な圧力で一気につぶされて爆発したのだろう」と見解を示します。

Twitter上では、「高圧爆縮によって乗組員は一気に焼き付くされて、炭くずになっただろう」という投稿がありました。

これについて、市岡先生は『圧気発火器』というものを使って、圧力をかけて綿を燃やす実験を行います。

このTwitter上の投稿は、本当なのでしょうか、それとも誇大表現がされていたのでしょうか。市岡先生の見解は、動画で確認してみてください。

実験を交えて、フェイクかどうか正しい情報が分かるYouTubeチャンネル『GENKI LABO』。

夏に心配な食中毒の実験も行っているので、あわせてチェックしてみてくださいね。


[文・構成/GLUGLU編集部]

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